自家消費

農家は自家消費ができるというメリットがあります。自分で育てた米や野菜、果物を自分の家の食卓に上げるというダイレクトな形での消費です。自家消費は、節約はもちろんのこと、自分の手で育てた作物を食べる喜びや、新鮮な食材を楽しむことができるという点で多くの人々が始めたがっています。農家の仕事のやりがいにもつながっています。

また、自家消費に類似した考え方として、「縁故米」や「縁故野菜」があります。これは、地域の人々が互いに作物を分け合う、という昔ながらの風習です。農業に従事する人々だけでなく、地域住民全体が食材を共有し、互いに助け合うことでコミュニティ全体の結束を深める効果もあります。

自家消費によってJAの女性向け雑誌「家の光」では、一家庭が年間で得られる節約効果を約15万円とアンケート結果を発表しています。

さらに、自家消費による節約の具体的な例を見てみましょう。米の場合、一反あたりで約500㎏の収穫が見込めます。そして、一人当たりの年間消費量が約50㎏であるとすれば、10人分の米を一反で確保できる計算になります。

このように、自家消費は生活費の削減だけでなく、自然とのつながりを深め、地域社会との連携を強化する手段ともなり得ます。それ自体が「里山年金」の一部とも言えるかもしれません。皆さんも自家消費を通じて、自給自足の喜びを味わってみてはいかがでしょうか。