幸せに生きていくためには
人生100年時代に突入する現代、私たちのキャリアプランニングはさらに長期的な視野を必要とします。従来型の働き方、生活スタイルが通用しない新たな時代において、幸せに生きていく道筋の一つとして兼業就農こそ、もっとも簡単で意義ある生き方ではないかと思います。これは里山の資源を利用した収益創造の再現性の高さからもそう思うのです。
具体的には、本業をやめず、50代から近くの田舎で拠点や田畑を持つという方法です。この方法では、性急な移住や二拠点生活を始めるのではなく、関係人口として少しずつ地域と関わりながら、自分の理想とする農地や住宅を探し始めているのです。
農業は周年作業であり、稲作などは一回作業を遅らせると次年度まで待たなければなりません。したがって、定年後から始めると、65歳での田植えが初めての作業となります。高齢者と呼ばれ、体力も衰えつつある年齢になってから農作業に参入するのは難しいと考えた方がいいでしょう。
しかし、50歳から少しずつ兼業就農を始めることで、65歳が定年であれば、15回の栽培チャレンジが可能になります。これは、定年を迎えるまでに里山で15回の季節を体験し、その過程で失敗を重ねることで学び、体を農作業に慣らす貴重な機会があるということです。また、本業がある兼業農家の場合、規模が小さければ、失敗しても大きな問題にはなりません。実際に学校でも獣害などで全滅した作物もありますが、猪の抜け穴をふさぎ、狩猟免許の取得を目指し、結果、来年度への重要な経験となっているのです。
当然、自己責任は重くなりますが、一方で農業は自由に何歳でも限界まで農業は続けることが可能です。さすがのコンビニでも、80歳になれば、雇うのは難しいでしょうが、農業ならば自分でやっているのですから何歳でも問題ありません。これは、経済的な自立だけでなく、心身の健康を維持し、地域社会とのつながりを深め、自然と共生する生活を実現することも可能です。
私たちの人生は、さまざまなリスクと機会が交錯する道のりです。その中で、常に主体的に未来をデザインし、自律的に生きることが求められます。就農、特に兼業就農は、人生百年時代に対応するための重要な手段であり、自分らしい人生を描き、幸せを追求する戦略となるに違いありません。
?✨ 農業は周年作業、⏰??少しでも早く始めることで体を慣らすことができるでしょう?
?また何十年も続けられるということも大きなメリットでしょう。??