オリーブポット栽培
オリーブの葉はハーブティーや健康食品として人気があり、実は食品や調味料、加工品など多岐にわたる用途で利用されています。また、国産のオリーブオイルは健康志向の高まりに伴い需要は今後さらに高まっていくでしょう。また一定の大きさになれば、剪定した枝から苗を作ることもでき、これも販売による収益の柱となります。
初期投資は、1苗あたり約3000円程度とされています。オリーブの木は比較的成長が遅く、収益化までには時間がかかることがありますが、5年後から1本あたり約1万円程度の収益を上げることができます。収益まで長期間を要する点を考慮する必要がありますが、本業がある兼業農家の場合は耐えることができ、ある時期からはずっと収益を上げ続けることができるようになるのです。
またポット栽培を行うことで、オリーブ自体の販売が容易になります。ポット栽培では、専門の培養土を使用すれば、土壌の特性や場所の選定に制約を受けずに栽培することが可能です。また、防草シートを下に敷いて、木のパレットを置き、その上にポットを置けば、草刈りの必要もなく、管理が容易です。二拠点の兼業農家の場合、その後、住所を移転する可能性があります。その際に、ポットごと引越ししたり、子や孫に引き渡すことができるのは、大きなメリットだと考えられます。
オリーブ栽培は、「里山年金」を実現するための具体的な手段として、多くの魅力を持っています。需要の高い葉、実、油、苗の販売により収益を上げることができ、兼業農家の場合でも取り組みやすい要素があります。ポット栽培の利点を活かし、専門の培養土を使えば、場所を選ばず栽培することが可能になります。
ただし、オリーブ栽培には適切な知識や技術が必要です。栽培環境の管理や品質の確保には十分に注意しましょう。地域の気候や土壌条件に合わせた栽培方法を学び、効果的な販路戦略を構築することが重要です。成功のためには、情報収集や栽培の専門家の助言を活用しましょう。