ふるさと納税活用はいろいろと考えられる

一般的なふるさと納税は、個人や法人が地方自治体に対して寄付を行い、その寄付額に対して税制上の優遇措置が受けられる制度です。例えば、ふるさと納税した金額から2000円が控除された後、寄付額から地域商品などで返戻されるため、とても有利な税制となります。

ふるさと納税の返戻品については、寄付額の約3割が返戻品の金額となります。返戻品は、地方自治体が用意した特産品や観光体験、地域の農産物などが選択できます。この際、返戻品の金額は原価ではなく、市場での売価が適用されます。そのため、販売する側にとっては、スーパーなどでの最終価格で引き取ってもらえるため、大変有利で収益が上げやすくなります。

ふるさと納税に適用される商品の条件として、おおよそその地域で生産・加工されたものや、地域の特産品があげられます。また、草刈りや地域のサービス提供なども可能です。これにより、ふるさと納税を通じて地域の活性化や地域資源の活用が図れます。

二拠点生活や都会に拠点を置く就農者は、知り合いや親せきにふるさと納税として引き取ってもらうことも考えられます。特に米など必ず利用する日常品はふるさと納税に利用しやすいという側面があるため、同僚などに頼みやすいということです。大体の場合は、同僚などは、その地域に住んでいないため、ほぼ全員が見込み利用客となるのです。

ふるさと納税の問題点として、納税が年末に偏っていたり、納税額が安すぎると納税がしづらくなることがあります。年末に納税が集中することで自治体の負担が増え、寄付額の安さによっては返戻品の提供に制約が生じることがあります。適切な納税額や納税時期の設定が重要です。

ふるさと納税は、ここまで紹介してきた「里山年金」の収益種類に当てはまるものが多くあります。例えば、地域の特産品や農産物、観光体験などは、ふるさと納税の返戻品として提供することができます。「里山年金」の一環として、ふるさと納税を活用して地域の魅力を発信し、収益の確保につなげましょう。

ふるさと納税は、地域との連携やマーケティング戦略の重要性が高まる手法です。効果的なキャンペーンやPR活動、返戻品の魅力的なラインナップなどを考慮しながら、魅力的なふるさと納税の実施を目指しましょう。