生活費低減

今までの章で、「里山年金」として収益を上げる方法ばかりを取り上げて来ましたが、もう一方で非常に重要なのが「生活費の低減」です。今後、日本の超高齢化社会において年金不安を解消するためには、収益を上げるか、もしくは支出を減らすことが重要です。この章では、「里山年金」を通じて支出を効率的に削減する方法に焦点を当てます。

支出を削減するためには、まず支出比率が高い要素、特に生活の基盤である住居費や食費に着目する必要があります。効果的な節約によって、生活を安定させることができます。

重要な選択肢の一つとして考えられるのが、里山、つまり田舎への移住です。里山に移住することで、都市部に比べて家賃や物価が低く、生活費を節約することができます。さらに、都市圏で所有している物件を賃貸に出すことで、差益を収益として得ることが可能です。これによって、収入を増やしつつ、支出を減らすというダブルのメリットを受けることができます。

里山の豊かな自然環境は、新鮮な野菜や果物を育てるのに適しています。自分自身で食材を育てることができれば、食費も大幅に削減されます。また、地元の農家から直接新鮮な食材を融通することで、健康的な食生活を送りつつ、コストを抑えることができます。

先日驚いたのですが、睦沢町の道の駅では、茄子4個がなんと70円で売られていました。近くのスーパーでは、180円。勝手に道の駅は高いと思っていたので、かなり衝撃を受けました。他にも季節によっては投げ売りのような価格の商品がありました。こういうものを活用すると生活費はかなり抑えながら、ぜいたくな食生活を送れそうな気がしました。

一方で、里山生活のデメリットとしてよくあげられるのが、高齢化による通院や買い物の問題です。しかし、これも将来的には解消されると見られています。技術の進化により、自動運転車が実用化されれば、通院や買い物にかかる時間と労力が大幅に削減されます。また、ドローンによる配送サービスが普及すれば、自宅にいながらにして必要な物品を受け取ることができるようになります。これらの技術革新が普及することで、里山生活の利便性は格段に向上し、生活費の節約というメリットだけを享受することができるようになります。

また、里山での生活は、精神的な豊かさも手に入れることができます。自然に囲まれ、ゆったりとした時間の流れの中で過ごすことは、ストレスの軽減や生活の質の向上につながります。これが、間接的に医療費の節約にも寄与するかもしれません。

さらに、地域コミュニティとの関わりを深めることで、互助の精神を育むことができます。地元の人々と協力し合いながら生活する中で、お互いに支え合う関係を築くことは、生活全般にわたってコストを削減する上で役立つでしょう。

このように、里山生活は、物価の低さや自然資源の活用、さらには近い将来のテクノロジーの進化による利便性の向上など、多くの面で生活費を低減するに違いありません。それでいて、生活の質は高まり、精神的な充足感も手に入れることができます。

最後に、里山生活への移行は計画的に行うことが大切です。不動産の管理、移住先での生活設計、地域コミュニティとの関わり方など、慎重に進めることが成功の秘訣になるはずです。生活費の低減も上手に実践することで、コツコツと蓄えた「里山年金」の維持に役立てましょう。

あなたも、里山生活を通じて生活費を削減し、豊かで安定した第二の人生を迎える準備を始めてみてはいかがでしょうか?多くの人々に新しい可能性と幸せをもたらすことを期待しています。