当校の特徴
ここから若干宣伝となりますが、当校の6つの特徴をご紹介させて頂きます。現在は、首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城)の方が入学者の基本的な対象としています。ただし、その他地域の方々も参考になる点はあると思いますので、ぜひお読みください。
目次
就農までの道のりをワンストップで支援
当校では、就農とは耕作者証明を取得できる立場になることという説明をさせて頂きました。そのため、まず学校で農地を睦沢町や芝山町で用意させて頂き、希望者には無償で紹介します。その他の地域がよいという方には、農地の探し方の授業と農地法3条での申請を対面の授業でしっかりと行っています。
また新規就農者に抜け落ちがちな販売促進、いわゆるマーケティングに関して、私自身が過去の経験を踏まえ、様々な視点から講義します。実は、私自身も小さなHP制作会社の代表からはじめ、実家の旅館の特産品サイトの運営をしていた経験から、ネット通販ジャンルの本を過去に三冊、出版しています。また当時全国で最も加盟数の多いEコマースのNPO法人の理事長をやっていた経験から、知識は普通の人よりは秀でていると自負しています。
特に小さなサイトで、ノンブランド商品を売らなければならないという立場であったことから野菜販売等に関しても、十分な知識を持って講義できます。最後に本業をやめずに就農するということは、個人事業主の届出をだし、本業と損益通算できるということになるので、必然的に節税にもなります。節税に関しても、自ら養鶏を営む川合淳一税理士より、6時間の講義を行い、無料チャットを永続的に生徒に提供しています。就農の当初は農業の収入よりも、こちらの節税での収益が高いという現実があるため、そこは見過ごさずに徹底しています。
✨現在、睦沢町では50名以上が二拠点を中心に兼業就農しています??一年ほどの修行で、他の地域の就農をするパターンも確立されています? ??後継者がいる場合は、地域の理解も得やすいのです。??
無理のない移住や二拠点生活の提案
当校を通じて、これまで10名ほどの移住実績がありますが、基本的には性急な移住には注意喚起をしています。やはり土日の二拠点就農を通じて、地域にある程度慣れた後に移住をした方がよいと考えているからです。千葉県が他地域と比べて、非常に移住に有利な点は、在住の方々が都会慣れ(都会の学校に通ったり、東京の企業に勤めていた経験)があるため、二拠点などへの理解もあり、田舎によくある閉鎖的な雰囲気が少ないところだと思います。
?熱がある所に引っ越したいという人は多いものですが、?やはり慎重に引っ越す場所は考えた方がよいと思います??しかし拠点を残して、実験的に引っ越すというのは問題ないでしょう?
耕作放棄地解消や担い手不足などの農村問題解決
兼業農家のよい点は、本業があるためすぐに利益をあげなくともいいという時間的余裕があるところです。そのため、初回の貸し出し農地が耕作放棄地であってもSDGsの観点や地域調和の観点から解消し、耕作をする生徒も多い傾向にあります。そもそも千葉に関わらず全国全ての農家は担い手不足という傾向にあり、私たちが兼業農家であろうとも、わざわざ都会から来て、きちんと農地が管理されていれば好意的にとらえてくれることが多いようです。また農村の担い手としての後継問題も、毎年引退や死去により農地を放棄せざるを得ない例が増えており、農機具や農地を引き継ぐこともできる場合が多いので、特に機械の引き継ぎを少々待っても十分にそのチャンスがあります。
また同じ地域に入植することにより、機械の共有化や共同による作業及び共同管理などを行うこともできます。それは、労働時間が限られた兼業農家にとって、大きなメリットです。狭い農地を耕す場合には、機械を単独で所有しても十分に生かしきれないけれど、複数人で共同利用すれば、十分に活用が可能です。また畦程度の草刈りであれば、交互に作業することにより、田畑への来訪回数を減らすことができます。生育の状況などは、写真をネットの共有システムに上げることで助け合うことも可能です。
現在、睦沢町で稲作を行っている10名程度のグループは、上記共同作業で行うことで地域の知人を増やし、情報共有を常に行うことで約2ヘクタールの農地を管理し、稲作を行っています。
?一人では難しいことも、数人集まることで容易になることもあります。睦沢町で稲作?をはじめたチームの全員が初心者でしたが、情報交換?や共同作業を行うことで十分な収穫と知識を得ました??
千葉の特性を生かした6次産業化と農起業
span class=”mark1″>千葉県の特性は何かというと、やはり首都圏という大消費地を抱えていることに尽きます。首都圏の人口は、約4400万人を超え、消費人口としても圧倒的なボリュームを持ちます。千葉は、首都圏の中でも南に位置することで、入込客数は1億8000万人を超えるとされています。また通販事業などを行う場合にも、首都圏が対象となりますので送料が安価となる特性もあります。
つまり千葉県で観光農園や体験農業を行った場合、日本中のどの県よりも集客で有利ということになるのです。ちなみに、道の駅の数でも千葉県は日本一ですし、毎週土日は、高速道路が何キロにも及ぶ帰路渋滞を起こしています。
ここで注目したいのは、もっとも集客ができるのが週末と祝日や大型連休だということです。本業がある方々は、週末前提での仕事をしないとならない訳ですから、週末に人で賑わうということは、週末だけの運営でもちょうどよいということになります。
具体的に、観光農園、体験農業を行うとなるとどこに注意すべきかを考えてみます。6次産業というのは、農業での1次産業と加工業での2次産業、さらにサービス業での3次産業を掛け合わせた産業を指します。十分な収益をあげるためには、このような高付加価値化を目指さなければなりません。
さて、実際に運営を考えた場合、農地は、格安の価格で借りることができます。1000㎡あたり、年間1万円程度というのが相場です。借りた農地を活用して観光農園的に利用する場合には、諸手続きが必要ですが、広めの家庭菜園として貸し出すことも可能です。また体験農業を実施するには、なるべく初期投資を抑えて運営できる事業を考えます。例えば、バーベキュー場のように露店で運営することを考えれば、費用は安く抑えることができます。
千葉県?は、全国で最も農起業に向いた場所なのは間違えありません✨集客?を適切に行えば、確実に収益?を上げることができるでしょう?
日本唯一の兼業農家コミュニティへの参加
当校では、サークルスクエアというグループウェアを利用し、メッセージのやり取りやデータの共有、動画のアーカイブなどを在校生、修了生全員で行っています。これまでSNSなどで、専業農家の情報交換のコミュニティはたくさん存在したと思いますが、残念ながら兼業農家のコミュニティは存在しませんでした。また大型化、機械化を前提とすると専業農家に対して、小規模、省力化前提の兼業農家は、立ち位置が違っていたともいえます。
当校の生徒のほぼ全員が兼業農家という立場で参加しており、土日祝日しか働けない、機械化されていない、時間が限られているという前提で、情報交換を行い、兼業農家の立場で収益や価値を最大化することを目指しています。この結果、兼業農家が欲しい最新の情報が三カ月間講義の修了後でもコミュニティから取得することができ、同じ作物など栽培する仲間も募集することもできます。機械の共同購入や共同利用などでも使用が可能です。
✨日本で唯一の兼業農家コミュニティとして、様々な情報交換?を通じて、?誰もが自己研鑽を目指しています?ひと月の情報流通量は、500通を超えています?
兼業農家は独自戦略を教える
当校では、専業農家と兼業農家の違いとして、前者は「相撲」で、後者は「プロレス」だと例えています。大きくジャンルとして「格闘技」という点は同じですが、競技として大きく違います。今までは、専業農家の模倣をすることが兼業農家のあり方のように思われてきました。結果、プロレスラーが相撲の四股を踏む練習をさせられるようなこととなり、本来の到達点とは大きく違う状況しか用意されていなかったのです。
またフェイスブックなどで広告を出すと専業農家の方が、「現場を知らない」とか、「1000万円の機械用意できたらな」とか辛口のコメントを頂きますが、それは全く的外れな指摘です。私たちは、専業農家のデメリットをよく理解し、兼業農家として人生の最適解を見つけようとしているのですから。
私たちは、兼業農家は独自の戦略を立てるべきいう主張を元に、時間や機械、収益の問題などに対しての講義を行っています。例えば、専業農家は収益を少なくとも一年単位でたてる必要がありますが、兼業農家は本業という柱があるため、数年間待つことができます。収益性が高い果樹などの栽培物を手がければ、ある時期より、その後は継続的な収益を見込めることもあるでしょう。また機械なども共有化することで初期投資の費用を下げたり、農家レストランを露店で運営することで、営業期間を土日だけに限定するようなことも可能です。
また当校の最も重要な財産は、情報の交流だと考えています。それぞれの持つ情報自体は小さくとも、相互に発信しあうことで、最大化され、共有される、そして兼業農家が更なる進化を遂げていくということを日々休みなく続けています。この機会にチバニアン兼業農学校という学校に興味を持っていただければ幸いです。
兼業農家?をよく理解し、?独自戦略を立てれば、十分な収益?を上げることも可能です✨?専業農家に勝つ必要はありません。自分自身の人生の勝利?を目指せばよいのです。