道の駅
道の駅は、地域の観光や交流の拠点として整備された施設です。道路沿いに位置し、観光地や交通の要所であることが多く、地域の特産品や農産物の販売、地元料理の提供、観光情報の提供などを行っています。地域の魅力を発信し、地域の振興や地域経済の活性化に寄与する役割を果たしています。
道の駅は、観光客やドライバーにとって立ち寄りやすい場所に位置しているため、多くの人々が訪れます。そのため、地元の農家は道の駅を農産物の販売所として活用すれば、出荷先の一つとして収益を見込むことができます。
農家は、道の駅を利用することで、地域の特産品を買いたい多くの集客が見込まれます。観光客や通行するドライバーにとって立ち寄りやすい場所に位置しているため、多くの人々が訪れます。そのため道の駅を販売場所として活用すれば、地域の特産品や農産物の販売を行うことができます。
また前述のタケノコやメンマなどの「里山年金」の取り組みに加えて。一般的な作物の販売も可能です。地元の農産物や特産品だけでなく、一般的な野菜や果物、加工品なども取り扱うことで、幅広い商品ラインナップを販売することができます。
具体的に、道の駅前の露店でポップコーンを販売した際の収益について考えてみましょう。ポップコーン自体をその地域で生産し、土地産のオリーブオイルなどを利用することで、地域の特産品を活かした商品として提供します。一盛りを500円で販売し、日に200個の販売を目標とします。
平日は集客が難しいことと、兼業農家であることを考慮し、営業日は土日祝日とします。ただし公立学校休日を土日に追加すると年間約150日程度の販売日が見込めます。道の駅の集客データを聞くことができれば、それに準じて販売を行えばよいでしょう。
売上が、一日10万円で手数料を15%とすると、一日あたりの利益は約8万5000円となります。150日をかけると、約1200万円の収益を見込むことができます。この収益は、ポップコーン機械の購入費用などの経費を差し引いた後の利益となります。
ポップコーン機械は、本場アメリカ製を約15万円程度で購入可能です。この投資額に対して、1200万円の収益を得ることができるため、投資効果が非常に高いといえます。また地域の特産品や地産地消の考え方を反映した、魅力的な商品として提供することができます。土地産のオリーブオイルを使用することで、地域の資源を最大限に活用し、道の駅の名物になることもできるでしょう。
これはあくまでも試算ですが、このように高付加価値で初期投資が低く抑えられる商材を扱うことが「里山年金」の基本です。現在、ポップコーンの栽培を学校では行っていますが、2024年からは、実際に始める予定です。今年は、猪にほとんど食べられてしまいましい、残念です。
また自分で簡易的な道の駅を作ることができます。畑などを利用して開業することで、格安で施設を設立することが可能です。大通りに面した畑などの場所に野菜や卵などの自動販売機を設置するのです。自動販売機は24時間稼働することができ、通行する人々に対して常に販売を行うことができます。野菜や卵のほかにも、地域の特産品や加工品なども自動販売機に取り入れることで、幅広い商品を提供することも検討します。
設置場所の周辺には駐車スペースも準備しましょう。車で訪れる人々が利用しやすい環境を整えることで、利便性を高めることができます。少しくらい盗られてもいいというのであれば、台とテーブル、棚と貯金箱を置いた無人販売でもいいでしょう。
この方法によって、低コストで自分流の道の駅を運営し、地域の特産品や農産物を広く販売することができます。自動販売機を活用することで、営業時間の制約も少なくなり、販売の効率を向上させることもできます。