「里山年金」の種類

里山年金」とは、農家特権や里山を中心とすう地域の資源を最大限に活用することで、新たな収入を生み出す手法のことと説明してきました。しかし一口に「里山年金」と言っても、その種類は多岐にわたります。一つの特徴は、最終的に拠点を田舎に持つことが前提となる点です。都会の喧騒から離れ、自然豊かな地域で新たな生活を築くことがこのスタイルの基本です。ただそうなるとかなり人が限定されてしまうので、当初は二拠点で考えてもらっても構いません。ゆっくりと10年ほどかけて「里山年金」の種類を増やしていけばよいのです。

農家特権は「里山年金」を形成する上で大きな要素の一つですが、それだけでは十分ではありません。田舎ならではの様々な資源を活用することが肝心です。例えば、地域の特産品を利用した加工品の販売、観光事業、再生可能エネルギーの導入などが考えられます。

収益を上げることも大切ですが、同時に生活費を抑える工夫も重要です。農地を活用して自家栽培の野菜を育てれば、食費を節約できます。また、地域の制度を活用して低コストで住宅を建てるなど、生活基盤を安定させるための工夫も求められます。

さらに「里山年金」の構築には、農業に関連する補助金を活用することが有益です。田舎での活動は、地域振興や雇用創出につながるため、行政からの支援が期待できます。田舎には小さな行政が多いので、補助金や生活などに親身になって、サポートしてくれます。補助金を利用すれば、事業を始める初期投資を抑えつつ、経済活動を展開することが可能となります。

また移住する自治体が「地方創生移住支援事業」が使える地域であれば利用しましょう。夫婦で最大100万円の補助を得られ、農業等の地域貢献性の高い起業に対しては、追加で200万円補助もあるので、ぜひ「地方創生起業支援事業」で検索してみてください。東京、埼玉、千葉、神奈川の一部地域では利用が可能ですし、それ以外の道県では、すべて取得が可能です。

「里山年金」は多様で、個々のライフスタイルや目標に応じてカスタマイズできる点が魅力です。次のセクションでは「里山年金」の具体的な種類とそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。

 ポイント 

??里山年金には、様々な種類がありますが、里山に根を下ろし、じっくりと探していけばよいのです??