農家レストランで農地にレストランを建てる方法を解説
農家レストランは、農地を利用したレストランのことです。つまり農地上の空間を整備して、レストランを設置するということになります。これはビニールハウスや農業用倉庫のような農業用施設として、農家レストランを位置づけていることが理由です。農家レストランでは、地域の生産物を積極的に利用することが求められます。具体的には、地域生産物の利用量または利用金額が全体の50%以上を占めることが望まれます。
農業者でなくても農家レストランを開業することは可能ですが、農業者と連携することが推奨されます。農業者との連携によって、より地域の農産物を活用したメニューや食材の供給を実現できるとされています。
兼業農家の場合、農家レストランの運営においては、初期投資を抑えることが求められます。まともに豪華な施設などを設置した場合には、その初期投資を回収するために、営業日時を増やさなければなりません。これでは兼業農家として本末転倒となってしまいます。基本的に、土日営業に重点を置き、平日は本業に精を出し、兼業農家としての生活とレストランの運営を両立させることが重要です。そのためには、施設費をぎりぎりまで抑え、初期投資を安くすること、また客自身によるセルフメイドを実現できれば、さらに効率はよくなり、農業体験+食事体験の一環として参加者が特別な体験をすることができるようになります。
現在、修了生の一人が、僕の提案ではじめようとしているのは、露天でのピザ食べ放題、作り放題のコト消費(体験重視の消費)型レストランです。バーベキュー形式の露天で、ピザ窯を設置し、生地を用意し、隣の専用畑で客が自ら好きな野菜を採取し、自分達でピザを作ります。さらに、地元の食材や特産品を活かし、参加者が直接調理することで食事の一体感や楽しみを生み出します。散歩までできるような広い農地で、自分だけのピザを作るような体験は、とても都会ではできない貴重な体験となります。ここで重要なことは、ピザ開業のための初期投資は安価で、セルフサービスにすることで人件費も抑えられることです。しかも通常の観光地では、土日祝日がお客が増える最盛期なので、営業日程もちょうどいいということもいえます。
このような都会と対比して広大な場所を利用した体験型レストランを設置できるのは田舎しかないため、まさに有効な土地活用ということにもなるでしょう。さらに、最近は「映え」るということを重視する若い層にとっては、野菜をとること、ピザを焼くこと、里山の景色の中に身をおくこと、そのすべてがフォトジェニックな体験になるに違いありません。
里山年金 の一つの手法として、🏕️農地の上のスペースをいかに生かすかということが求められます。