修了後、こんな未来が待っているよ
兼業就農イメージ図

農地のご紹介
ここでは睦沢町での就農を例にとり、説明します。農地を借りるには前提として通作が可能な場所に居住することが制度上の条件ですが、睦沢に二拠点在住や将来的な移住予定であれば、問題はありません。農地法3条における営農計画など必要提出書類を当校がサポートします。
初期作業を軽減し、農業をはじめる
農業を開始する三反も、整地、植樹作業などの委託が可能です。プロが全て整えた上で、引き渡します。この場合、施肥や草刈り等の最低限の管理をする農業からはじめることができます。オリーブであれば、搾油機の利用(有償)や買い上げも可能です。もちろん、全て自分ではじめることが最も望ましいです。各種、栽培の種類に関しては、当校ゼミにて検討を行います。
農地に農家住宅を建てる
めでたく農業者になったのですから、農地に農家住宅を建てることを検討します。気の合う受講生グループで、集合的農家住宅を建ててもよいかもしれません。農家住宅の最大面積は1000㎡(倉庫等の条件あり)宅地よりもはるかに安い価格で建設地(農地)を購入可能です。将来的には、近隣の農地に分家住宅として子供たちの家も建てられます。フラット35などの住宅融資も申し込めます。面積が広いため、農泊や農家レストランなどの事業をはじめから計画に織り込むのもよいでしょう。
- 参考
- 2019年農家住宅パンフレット(農水省)
- 分家住宅とは、農家の子弟が農地等に建てられる家のこと。
- 農家レストランとは、地域で生産した農産物を51%以上使用した料理を生産者自らが提供するなどの要件を満たせば農用地区域であってもレストランの営業を可能とする特例
睦沢町に移住する
自宅が建ったところで、睦沢町に移住し、兼業農家デビューします。町から若年層に対する住宅補助金や農起業に対するふるさと起業支援を受けます。睦沢から首都圏に通勤します。自然の中でテレワークする場を作ったり、自作の野菜を食べることもでき、理想の田舎ライフをおくりましょう。
個人事業主の登録か、会社を設立しよう
農業者になったところで、まずは最低個人事業主の登録をしましょう。このことにより、勤務収入と損益通算ができ、節税にもなります。また家族経営協定を配偶者と結ぶことにより、給与を支払うことも可能です。ある程度、規模が大きくなれば、会社を設立するのもよいでしょう。
認定新規就農者となる
5年後に250万の収入を得ることを目標に、認定新規就農者という制度があります。これを受けると融資や助成金その他、様々なメリットがあります。もちろん、兼業農家でも取得できますので、知恵を絞り、認定を目指しましょう。睦沢町担当者によるサポートもあります。
さらに農家収入を膨らませていく
せっかく農業者になったのですから、無理ない範囲で収入を増やしていきます。収穫物を道の駅やネットで販売したり、観光農園を経営したり、営農型太陽光をはじめるのもよいでしょう。この時重要なことは、本業を圧迫せず、少しずつ農業収入を増やすことを目指すことです。このこと自体を講義で学びます。また修了後の最新の情報交換も当校グループウェアを通じてできますので、積極的に参加してください(永年参加料無料)
<7 平山校長 #修了後進路一問一答
あらかじめ就農希望地が決まっている場合には、そこに合わせた取得方法を授業で学びます。

基本的には、各市町村農業委員会の要望がある筈だから、それに合うように丁寧に用意していけば農地取得までは可能、例えば優良農地を選ぶか、耕作放棄地を選ぶかでも農業委員の心証は違う。

グランピングや農泊はどうなるの?
それも場所によって、都市計画が違うため、それぞれに合わせるしかないけれど、基本的な考え方はどこでも同じだよ。

つまり?
どこでも農家の高齢化で農地は余っている、そしてその利用は、同じ法律のもとにあるので、それに沿って、それぞれのスキームを考えるということ。

でも認定新規就農者にはなれるの?
そこが兼業農家の強味で専業と違っていきなりなる必要がない。実績を作って、数年後に申し込んでもいいわけだから。あと前年後収入でとれない場合も多い。

睦沢町だけだと範囲が狭くない?
もちろん、睦沢町はとても協力的でよい場所なので、押しているけれど、選択の自由を奪う訳にはいかない。だけど睦沢町といえどそこを中心に範囲を長生郡+茂原市+いすみ市と考えると結構広いよ。

また現在は、他の千葉の地域や茨城や神奈川にも進出していく予定。それなりに想定はしていたけれど、それ以上にこの兼業農学校への反響が大きい。ただ僕は睦沢に住みたいので、土地を探しています。修了生も君津市、茂原市、いすみ市で農地を取得しています。

睦沢町で就農しない場合はどうなるの?