10万円で買える山林より畑を買え!

一般の人でも山は購入が可能ということで、一時期山を買うことが流行りました。基本的には、山を買うことで、自分だけのキャンプができるということが人気だったようですが、少し廃れてきたのでしょうか?当校は兼業農家の学校ですので、山を買うより、畑を買えということで、山を買よりも畑を購入するメリットを解説していきたいと思います。

山を買うリスク

山を買った場合には、いくつかのリスクが考えられます。たとえば、山火事や土砂崩れ、不法投棄など、善管注意義務を果たしていてもま逃れないリスクもありますし、そもそも誰も欲しくないので安い価格で売りにだされたという経緯があったりします。そのような山を購入し、結果的に売りたくても売れない負動産として、持ち続けなければならないことは、大きなリスクだと思います。

また山の場合、不要に広く、境界もあいまいで管理にも相当な手間がかかり、入会の場所などであれば、自己負担での修繕などを求められる場合もあります。さらに、近くに住んでおらず、遠方からの管理で、たまにキャンプで使いたいという場合、実際にそれほどの機会に来訪するかどうか、つまり年間数回しか使わないような場所を持つ意味があるかということも考えなければなりません。

【山林売買でトラブル】買った山に小屋を建てたら「違法状態」に?

これは極端な例だと思われますが、最悪の事例としては参考となります。

なぜ田畑は買えないのか?

では、なぜ田畑を買うという話にならないのかというと、そもそも田畑の購入は、農地法により、売買、賃貸共に原則農業者しか取得ができないということになっているからです。つまり農地は、一般の人が山ほど気軽に購入できるものではないということとなります。そのため、田舎の様々な資産の中で、家は少し高いし、畑は買えない、今はキャンプブームなので、山を買おうという人が増えてもおかしくなかった訳です。

畑を買うメリット

しかし昨今の農業者の圧倒的な現象も踏まえ、政府の意向も二拠点生活や兼業を認める傾向となってまいりました。その結果、畑も山同様に気軽に購入というわけにはいきませんが、その取得が昔ほど難しいものではなくなってきています。そもそも日本の耕作放棄地は増え続け、現在は富山県の面積があり、毎年小豆島ほどが追加されているとされています。そのため、広大な面積を格安で手に入れることは難しいことではありません。また実は、畑でも個人ユースであれば、キャンプなどを行うことが可能です。平地で畑作などを行いながら、収穫したものをバーベキューなどで仲間とわいわいと騒ぎながら食べられることも大きな魅力です。

山の中の田畑の存在

実は、山の中にも田畑が多く存在します。そのような場合、田畑だけを購入すれば、景色としてそのまま山がついてくるということにもなり、山の責任はとらずに、山の景色を活用するということも可能です。山の中の田畑は、基本平坦な場合が多いので、キャンプなどをやるには最適の場所にもなります。

耕作者証明を取得して、田畑を取得しよう。

農地法3条に基づき、農業委員会を通じて農業者資格を取得するには、様々な要件が求められますが、今後兼業農家が時代の要請でなりやすくなっていくことで、都会に住むサラリーマンが農地取得が可能になってきます。当校の生徒でも農地を取得し、その隅にテントを建て、宿泊をしている場合もよくあります。また表題のように資格さえ取得すれば、10万円程度で田畑を購入することも可能です。自分自身の食料自給率を向上させることも可能です。ぜひこの機会に山を買うこともよいですが、田畑の購入を考えてみてはいかがでしょうか?

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