野草販売
田舎の農地は荒れ果て、後継者不足から耕作放棄地が急拡大し、現在は富山県ほどの面積があるとされていると前述しました。当然ながら耕作放棄地には、野草があふれ、景観的にも獣害的にも問題とされているのは、どなたもご存じでしょう。しかしそこに生えた雑草といわれる野草が、都会で売れるということはご存じでないのではないしょうか?
「現代農業」2023年8月号によれば、花仲買人がバラやトルコギキョウ、カーネーションなどを引き立てる脇役として野草を利用したいとのことからエノコログサの取引がはじまったそうです。「穂もの」という定義になるそうですが、この野草が醸し出す素朴な雰囲気が主役を引き立てます。時期や季節にもよるそうですが、1本30円ほどになるようです。
またセイタガアワダチソウをドライフラワーとして販売したり、ヨモギ蒸しより、効果があるとのことで、セイタカアワダチソウ蒸しとして利用るなど、1kgを2万3000円で販売するという記事もあります。実際に、メルカリを覗くとたくさんのセイタガアワダチソウが販売されていることも確認できます。
また、他にも野草をドライフラワーにしたものも販売されており、都市では手に入らない田舎の素朴な素材を欲しがる人も一定以上いるようです。コバンソウ、ヒメコバンソウ、チガヤ、ススキ、ヨシなどで、ドライフラワーを作り、道の駅で販売をしている方もいらっしゃいます。
その他、参考になるものとしてスウェーデントーチという丸太に十字を切ったものを屋外用のキャンプファイアーとして使う例もあります。こちらもメルカリなどで販売され、キャンプ場などで一定の需要があります。チェーンソーで木を伐採できれば、原材料はほぼ無料で手に入れられます。
このように自然から採取できるものを使って、都会の人に販売することができるのは、まさに里山資源の活用だといえるのです。
里山 に生い茂る野草が活用できるというのは、いくらでも利用が可能だということになります✨このように自然に生える様々なモノを探してみましょう🌿