究極の田んぼ:耕さず肥料も農薬も使わない農業

究極の田んぼ:耕さず肥料も農薬も使わない農業

「究極の田んぼ」という本は、不耕起稲作に焦点を当てた非常に興味深い内容でした。不耕起稲作とは、土を耕さずに稲作を行う方法であり、多くの慣行農法に比べて収量が増えるとされています。この方法は土壌の健康を保ち、持続可能な農業を実現する一つの手段として注目されています。

本書では、不耕起がどのようにして土壌の生態系と栄養のバランスを保ちながら作物の生産を増やすかについて詳しく説明されています。さらに、自給自足のライフスタイルを目指す人々にとって不耕起は非常に有効な方法であるとも論じられており、私たちの学校でも実践の一環として取り入れていきたいと考えています。

また、筆者の岩澤さんは、田んぼオーナー制度の導入にも熱心で、これは農地を持たない人々でも田んぼを持つことができる制度です。このような制度は新たな農業参加者を増やし、農業コミュニティの拡大に寄与すると筆者は述べています。岩澤さんが亡くなられた今、彼の考えを受け継ぎ、私たちの学校でこのオーナー制度を検討することも重要なステップだと感じています。

さらに、岩澤さんが設立した自然耕塾は、不耕起稲作の知識と技術を広めるための重要な場所として今も健在です。私たちの学校としては、この自然耕塾と連携し、学生たちに実践的な学びの場を提供することができればと考えています。

最後に、この本を読むことで、不耕起稲作の持つ可能性に新たな光を当てることができました。この持続可能で効果的な農業技術が、今後の食料自給率向上にどのように貢献できるかを、具体的な例と共に学ぶことができる一冊です。農業に興味がある方はもちろん、持続可能な生活に興味のあるすべての人にとって、一読の価値があると確信しています。チバニアン兼業農学校は、いろんな農法や技術をどんどんと取り込んでいこうと考えています。

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