時間ない、機械ない、金ない、兼業農家は、独自の戦い方を考えよう!

1年間で100名以上の生徒と話し合い、そしていろいろと情報交換をする中で、改めて専業農家と兼業農家は戦い方が違うということに気づいてきたヨd[×゚д゚]ハッ!
まず前提として、兼業農家は(1)時間がない、(2)機械がない、(3)技術がないということだ。しかし一方で本業の収入があるため、(1)果樹栽培のような長期展望ができる、(2)通勤などの隙間時間に戦略を立てたり、ネット作業ができる、(3)現状の職業経験や人脈を活用できるなどのメリットもある。
今日も行政の農政担当の人たちと話してきたが、今まで兼業就農を受け入れたことがないため、どうしてもその知識は、専業農家特有のものとなってしまう傾向にある。やはり、同じ就農といっても兼業農家には金銭的なリスクはほぼ発生しないため、その点の心配はないわけだ。
個人的に説明する時には、専業農家を「相撲」とするならば、兼業農家は「プロレス」くらい違うとしている。それこそ、同じ土俵で戦うことは、不毛な世界に入っていってしまうということだ。そもそも専業農家ですら、それほど儲かっていないのに同じ環境で戦う意味があるはずもない。
また面白いことは、この兼業農家の戦い方自体を研究しているのが、チバニアン兼業農学校しかない。グループウェアで情報交換を続けているが、どんどん兼業農家の集合知が高まってきているのは間違えない。
専業農家の高齢化は、大変なことになっているし、若い人は栽培で忙しく、6次産業化をすすめたり、ネット作業をやる暇がない。しかしそこに潤滑油として兼業農家が入りやすいという点も注目したい。もちろん、農家なので栽培もやるだろうが、実は何かやる時にすべて栽培する必要もない、多品目をすべて自分でそろえようとすると大変なことになるからだ。そういう点では、お互い協力しあって、出店やイベントなどを考えるのも面白いと思う。