睦沢町妙楽寺にて兼業就農

全般的に睦沢町のご協力には感謝なのだけど、特に妙楽寺地域というところで、ご縁頂いている小川さんには、頭が上がらない。生徒たちも一番初めの農地が妙楽寺にあったことが奇縁となり、こちらを中心に兼業就農を考えている者が多いのだ。

元々、競合が存在しない兼業就農分野において、興味深い効果があることがわかってきた。そもそも過去に例がないため、比較対象がないが、社会的な意義が高いことが下記の例からわかる。

1)耕作放棄地を求める傾向。この理由は、多分兼業故の謙虚さなのか、放棄地解消による地域貢献を求めていると思う。また収益に即時性が求められる専業と違い、週末農家であるのだからじっくりと取り組める側面もある。

2)集団入植による機械共有や相互扶助体制。これは機械を共有することで初期費用を低減したり、農地管理などを相互監視できる体制を指す。隣の農地が荒れていたり、理由があって離農する場合には、そのバックアップが容易にできることとなる。

3)初期チャレンジのリスク共有。農地はご存じのとおり、農地法という岩盤規制に阻まれているため、新しいことをやるのは難しく、企画によっては多少なりともお金がかかる、この企画に対する投資の分散、情報共有ができる点も兼業就農の特徴であろう。

4)企業経験と情報共有の最大化。本業を辞めず兼業就農にこだわる理由のほとんどは、収入とリスクをきちんと考えられている点ではないだろうか、結果企業人として優秀な人たちが多い傾向にある。そのメンバーが兼業就農を目指して、日々グループチャットにて情報交換をすれば、ものすごい勢いで進化することとなる。

以上が兼業就農学校でわかった新たな理解だが、今後もいろいろとでてくるであろう。しかしこのように価値ある人的資源を政府が放っていたのだから、なんとももったいない。

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