米作り1年間の流れ、あなたの稲作もまだ間に合う、自給率を100%に!

兼業農家として米作りを考えてみる

昨年度の生徒は、入学と同時に一気に田んぼが割り当てられて、稲作をはじめることとなりました。一口に稲作といっても、全員がほぼ素人でした。なぜこんな無理なことになったかというと、たまたま睦沢町で高齢の農家の方が亡くなり、一挙にたんぼが空いてしまったことが理由でした。

もともと、農水省のデーターからは米作りは、1反あたり23時間しかかからないとありましたが、それはあくまで機械があり、熟練の前提ですから、相当な時間がかかったものと思います。しかし一方で、チャットなどを利用して情報を共有化することで、今回兼業でも稲作ができることが実証されたのではないかと思います。また共同作業も、ITの活用で、省力化できることもわかりました。水管理なども在住者に外注なども検討事項ですが、可能でしょう。

ほとんどの人は、作ることに専念しすぎて、売ることをどうするかということを忘れており、急遽、取れすぎた米をどうするかということを喧々諤々議論していますが、少なくともそれぞれの自給率は、100%を超えたのではないでしょうか?今後は、令和の時代を米の売り方を議論していくことになるでしょう。

さて、来年の稲作ですが、6期生も揃ってきたので、そろそろ検討をはじめなければなりません。結論からいうと、二拠点の農業でも稲作ができることは実証されました。ただ農業は周年作業だと思いますので、一年逃すと、また来年からの開始となります。米という主食を作り、江戸時代は、米で給与を払っていた、この日本人の魂をぜひみなさんにも体験して欲しいと思います。

お米作りの1年間の流れ

日本の食文化の中心に位置する「お米」。そのお米がどのようにして私たちの食卓に届くのか、一年間の流れを通してご紹介いたします。

冬の準備期間

冬は、お米作りの基盤を作る大切な時期です。この時期、農家の方々は田んぼの土を耕し、石や草を取り除きます。また、次のシーズンに使う種籾(たねもみ)の選定も行われます。種籾選びは、次の収穫の品質を左右する重要な作業となります。

春の育苗

春が来ると、種籾を播種します。これは、稲の苗を育てるための第一歩です。種籾は植木鉢や苗箱に播かれ、温度や湿度を一定に保ちながら、大切に育てられます。

田植え

5月の終わりから6月初旬、育てられた苗を田んぼに植えます。この田植えは、機械を使って行われることが多いですが、伝統的な方法で手植えを行う農家もあります。

夏の管理

夏は、稲の成長をサポートする期間です。日々の水やりや肥料の管理、病害虫の対策など、細心の注意が必要です。特に、水管理は稲の成長にとって非常に重要で、適切な水量を維持することで、品質の良いお米を作ることができます。

収穫

9月から10月にかけて、稲は収穫の準備を整えます。黄金色に輝く稲穂は、農家の方々の努力の結晶です。収穫された稲は乾燥させ、その後、脱穀機で籾を取り出します。

精米と出荷

収穫されたお米は、精米されて白米になります。そして、品質検査を経て、消費者のもとへと出荷されます。

お米一粒一粒には、農家の方々の多大な努力と愛情が込められています。日常の食事でお米を味わう際には、その背景にある作業や努力を思い浮かべながら、感謝の気持ちを持っていただけると嬉しいです。

米作りの魅力と日本の食卓

日本の風景を思い浮かべると、どんな光景をイメージしますか?多くの人が連想するのは、実った稲穂が風に揺れる田んぼの風景ではないでしょうか。その波打つ稲穂の美しさは、まさに日本人の原風景とも言えるもの。この記事では、そんな米作りの魅力と、それが日本の食料自給率にどのように関わっているのかを探っていきます。

実った稲穂の美しさと日本人の原風景

日本の四季の中で、特に秋は稲穂が実る時期として知られています。田んぼ一面に広がる黄金色の稲穂は、その美しさで多くの人々を魅了してきました。この風景は、日本の詩や歌、アートの中でもよく描かれ、日本人の心の風景として深く根付いています。

兼業農家と稲作

現代の日本において、農家というと大規模な農業を営むイメージがあるかもしれません。しかし、実際には兼業農家が非常に多く、その中でも最も多いのが稲作を行っている農家です。都市部での仕事と並行して、伝統的な稲作を守り続ける兼業農家の存在は、日本の農業の大きな支えとなっています。

日本人の米消費と自給率

日本人の米消費量は、年間約55KGと言われています。これは、日本人がどれだけお米を愛しているかを示す数字と言えるでしょう。そして、一反の田んぼからは約600KGのお米が収穫されるとされています。これを考えると、4人家族であれば、1反の田んぼで十分なお米を自給することができるのです。

この事実は、日本の食料自給率に大きく関わってきます。日本の食料自給率は低いと言われがちですが、稲作を中心とした農業の努力によって、少しずつでも向上していく可能性があります。

まとめ

稲作は、日本の風景や文化、食生活に深く関わっています。その美しさや魅力を知ることで、お米をより深く愛することができるでしょう。そして、それが日本の食料自給率向上への一歩となることを願っています。