学校でテーマ畑を作ってみる🤗

テーマ畑とは何か?

皆さん、食べることが好きですか?私たち、チバニアン兼業農学校では、ただの野菜作りを一つ上のレベルへと引き上げ、食べる楽しさを根本から学べる「テーマ畑」というユニークな取り組みを始めます。これは、お気に入りの料理、例えばカレーやピザ、スープなどをテーマにして、その料理を作るのに必要な野菜を一つの畑で育てるというものです。カレーを例にすると、たまねぎ、じゃがいも、にんじんなど、カレーに必須の野菜だけをまとめて一か所で作ります。さらに日本のカレー用に作られた「華麗米」という特別な米も田んぼで育てる予定です。

でも、野菜と米だけでは物足りないですよね。そこで、鶏肉やイノシシ肉を使うことで、本当の意味でのフィールド・トゥ・テーブルを実現することも検討しています。この全ての取り組みが、フードマイル*をほぼゼロに保ち、持続可能性が高い農業の実現を目指します。子供たちに食の大切さを伝え、どのようにして食べ物が私たちのテーブルに届くのかを学ぶ絶好の機会を提供します。食べ物を育て、収穫し、そして最終的にそれを美味しい料理に変える過程全てに関わることで、食べることの真の喜びを体験できると思います。

*Food Miles(食料の量×輸送距離)を意識し、なるべく地域内で生産された食料を消費することにより環境負荷を低減させていこうという市民運動。

テーマ畑の具体例

続いて、この「テーマ畑」の取り組みは、農家の収益向上にも大きく寄与します。カレー畑だけに留まらず、私たちはピザ畑やスープ畑も作ることができます。しかし、ここでの魅力は、単に食材の生産にとどまりません。農園という広大な自然の中に身を置くことで、来訪者は日常のストレスから解放され、自然との一体感を深く感じることができます。ピザ窯を設置し、その場で収穫した野菜を使ってピザを焼き、食べる体験は、ただ食べるという行為を超えた、深い満足感があるのです。自然の恵みを直接味わうことで、私たちは自然の一部であることの意識を味わえるのです。また食後は、広大な農地を散歩することも可能です。

このような体験は、参加者にとって忘れられないものとなり、口コミやSNSを通じてさらに多くの人を惹きつけることになるでしょう。つまり、農園での体験は、少ない収量であっても、参加者一人ひとりに大きな満足を提供し、結果として農園の収益向上につながるのです。食材の生産から、食べ物の調理、そして食事を通じて自然との関わりを学ぶこのサイクルは、農学校としての私たちの役割を再確認させるものです。そして、この「テーマ畑」プロジェクトは、地域社会に対しても、持続可能な農業と食文化の大切さを伝える素晴らしい機会となっています。

ピザ畑を作ってみる

ピザ専用の野菜を育て、農家レストランとしての新たなビジネスモデルを探求しています。農地に直接レストランを開業できる制度を活用し、露天でのピザレストランの運営を構想しています。このレストランでは、直火のピザ窯、パレット製のテーブルと椅子、そして簡易な調理スペースを設けます。このシンプルでありながら魅力的な設備は、初期投資を大幅に削減し、経済的なリスクを低減させることができます。

また、週末限定の営業は、兼業農家にとっても理想的なモデルです。週末は観光客の流れが増え、自然に囲まれたレストランは、都市から来た訪問者にとって魅力的な選択肢となります。この環境では、お客様は農園で育った野菜を使ったピザを味わうだけでなく、食材が育つ過程を間近に見ることができ、食べ物に対する新たな感覚を持つことになるでしょう。

このピザ畑プロジェクトは、地元コミュニティにとっての新しい集いの場を提供し、農業の多面性を探求する実験場となります。週末に家族連れや友人同士が集まり、新鮮な野菜で作るピザを楽しみながら、農業と食文化の大切さを共有できるのです。これは、学校が始める初の試みであり、食べ物を通じて地域社会を豊かにする一歩としたいものです。

現地見学
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