農家の年収ランキングを様々な角度から検討

農家は、あまり儲からない仕事と理解されていますが、様々な就業の形態や作物の種類がある訳ですから、様々な角度から検討することにより、農業をどうすれば儲かるかが見えてくるかもしれませんね。情報に正確さを保つために、農水省をはじめとした各種政府機関の資料をもとに作成しました。
農家の平均年収

令和3年度における主業農家の農業所得は、約433万円とされ、国税庁が公開している国民の平均給与461万円より、若干少なくなります。また男性平均は、567万円となるようですから、そこで比較するとさらに差は開きます。ただし、主業農家の場合は、個人事業主として事業を営んでいる故に、かなりの個人的費用を計上している可能性もあり、そこを前提に比較するとそれほど差がないといえるかもしれません。
営農類型別農業経営収支ランキング

さて、次は営農の類型別に経営収支のランキングを見てみます。水田作、畑作、露地野菜、施設野菜、果樹作、露地花き作、施設花き作、酪農経営、繁殖牛経営、肥育牛経営、養豚経営、採卵養鶏経営、ブロイラー養鶏経営の13類型が紹介されていました。
- 1位
- 採卵養鶏経営:1,835万円
- 2位
- 養豚経営:1,356万円
- 3位
- 酪農経営:735万円
- 4位
- ブロイラー養鶏経営:625万円
- 5位
- 施設花き作:422万円
- 6位
- 肥育牛:380万円
- 7位
- 施設野菜:370万円
- 8位
- 畑作:267万円
- 9位
- 繁殖牛:212万円
- 10位
- 果樹作:212万円
- 11位
- 露地花き作:197万円
- 12位
- 露地野菜:183万円
- 13位
- 水田作:1万円
この13種の経営類型からうかがえるのは、卵や肉などの経営が収益が高く、野菜や米などが低いことです。やはりそれぞれの単価が低いものを経営の主軸にした場合、収益が低いということがいえるでしょう。また農業というカテゴリでは養鶏や養豚もそうなりますが、一般的なイメージとしては野菜が中心となるでしょうから、上位が平均を引き上げ、本来のイメージと差があることもわかります。施設を利用した養鶏などは、飼料の価格にも左右され、初期投資が高いという側面も見ないとなりません。
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