兼業農家という言葉を意地でも使わない農水省(かわゆす)

たまたま講義内容を作るために、過去に作った様々な資料を見合わせていたところ、農水省の「農村における所得と雇用機会の確保に向けて(農村振興局)」を見つけ、結構長いながら読んでみたよ。

結局言いたいのは農業だけでは食ってけないで、空き家が耕作放棄地が増えているから、その人口移動を促すには、下記対策が必要ということをいいたいらしい。そこで使われている様々な兼業農家と一言でいえる言葉群。

「農業と様々な仕事を組み合わせた暮らし」
「半農半X」
「農業を含むマルチワーク」
「農業を活用した多様な働き方」
「本格的営農でない農への関わり」

ひと言でいうと兼業農家だよね!

もともと大規模専業農家を推進して、兼業農家を排斥してきた立場としては、こうして婉曲的な言い方がどうしても必要なんだろうなあ。後から入省した人はちょっとかわいそうだね。

さて、結局は兼業農家を応援してくれるので、当校としては大歓迎なんだが、この情報の中で気になったもの。

大規模な専業農業経営だけでなく、小規模な個人や事業体の農業への参入や農業所得の安定・向上に向けた支援策を講ずる必要があるのではないか。(50p)

そうです。ぜひやってください。というか、その方向性しか方法はないのです。

「農業を含むマルチワーク」について、どのような愛称をつけたいと思うか?

○フリースタイルアグリ
○お百姓
○プラスワン農業
○農マルワーク
○農and fan
○マルチ農民
○マルチアグリ
○マルチファーマー
○半農半X
(32p)

そもそも「農業を含むマルチワーク」って何?

いやいや、愛称つけなくても兼業農家という至極わかりやすい言葉があるのに、、、聞かれた人も絶対兼業農家提案してるよね。そもそも半農半Xで4票、それ以外最高票でも2票だし、ひと言でいえる言葉ないし、兼業農家以外。ひたすら兼業農家という言葉を使わない縛りで書き続ける農水省、かわゆす。この質問自体しない方が傷を深くしなくていいかと思うよ。

では、チバニアン兼業農学校が意外に評価されて農水省の資料にでる際には、チバニアン●●農学校となるか、チバニアン農マルワーク農学校とされるか、楽しみです。