サブスクリプションというマーケティング

農産物販売は、価格力こそ弱いのだが、その分普段使いされることが多いため、サブスクリプションモデルに適しているヨ。例えば、米、日常的に必要で、重量があるため定期的に配送してもらうようなモデルだね。特に高齢化やマンションの高層化が進む中で、重量というのも意外に重視されている。後、水とかね。

さて、このような一般的に定期的に配送することにより、販売者はどういうメリットがあるかというと、定期収入が見込めることとなる。例えば、毎月3000円の野菜を10人に配送したら3万となるが、それが毎月10人ずつ増えていけば、一年後には36万/月となる(あえて、辞める人を外す)問題は入口(どうやって参加させるか?)、出口(どうやったら辞めないか?)ということが重要なのだ。

これは単にJAや生協に出荷するということと比べてみればわかりやすい。つまり消費者と直接つながっているため、中間マージンが削減され、安く買いたたかれることもない。これがいわゆるアメリカのCSAモデルなんだが、宅配と受け取りという差もある。

また単に商品を配送するというサブスクリプションとファン層を固定化するということも考えてみたらよいと思う。例えば、当校ではLINE公式アカウントを利用して、様々な形でユーザー登録を促している。結果、毎日数人が自主的に登録をしてくれた結果、現在171人(2021年12月9日現在)である。ちょうど三カ月で57人増えたということになる。このアカウントに当校の最新情報を配信できるので、サイトに訪れた人に再来訪や購入をする手段を作っているということだネ〆[・ェ・×]b

例えば、体験農業で仮に竹ドームを作るイベントをやった。その際にいろいろとお願いして20人が来た。楽しんでもらってもそのまま帰したら毎回相当な努力をしないとならないけれど、LINEアカウントに登録をしてもらっていれば、今後も様々な催しを案内できるよネ。つまり検索対策や仲介サイト紹介、メディア掲載などで集めた人を顧客化していかなければ、再来訪や購入への導線を自ら作れないということになってしまう。

まあ、この内容自体は、一度じっくりと授業でやりますが、兼業農家であれば、一年で100人も登録者を作れば、年々収益が増えてくるのではないかと思っています。あとフェイスブック広告と年齢層の違いがあるなどの問題も書きたいが、長くなりすぎるので、この辺でやめておきます。