長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの処方箋

長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの処方箋

「長生き地獄」は、森永卓郎氏による貴重な提言集です。特に兼業農家を目指す当校にとっては、バイブル的本といっても過言ではないでしょう。本書では、年金だけでは老後の生活を安定させることが難しい現実に直面した人々に向けて、新たな解決策が提示されています。

著者は経済アナリストとして知られていますが、驚くべきことに、彼もまた農業の重要性を強調しています。これは、都市の喧騒から離れ、自給自足を目指す新しいライフスタイルの提案です。

しかし、本書はただ単に理論を語るだけでなく、著者自身の生活経験や提案に基づく具体的なアドバイスも含まれています。たとえば、将来の年金受給の不安や生活費の節約方法、さらには都市生活と田舎生活の利点についても触れられています。

老後の不安や経済的なプレッシャーに直面する人々にとって、この本は心強い指南書となるでしょう。そして、今後の生活を見直すきっかけとなるかもしれません。読者は、自らの生活に関わる重要な決断を下すためのヒントを得るだけでなく、同時に森永氏の他の提言やアドバイスにも注目することで、より充実した未来に向けた計画を立てることができるでしょう。

本の概要

高齢者の生活を支えてきた公的年金が、今後ずるずると減り続けていく。今から30年後には平均的サラリーマン世帯だった夫婦2人の年金が、月額13万円まで減るのだ。そのとき何も対策を取らずにずるずると家計の赤字を続けていたら、確実に生活は破綻する。年金減に対処するための方法は、貯蓄を持っておくこと、そして、収入を増やすことだ。働き続けたり、投資で収益を稼いだりすることだが、高齢期に月額13万円の勤労収入を得るのは非常に大変だ。しかも、働けば税金も社会保険料も増えてしまう。投資で毎月13万円を稼ぐのはもっと大変だ。こうした「長生き地獄」を避けるために、私たちは、具体的にどう行動すればよいのか。その対策を提示する。

著者略歴・森永卓郎


1957年7月12日生まれ。東京都出身。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。東京大学経済学部卒業。日本専売公社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。主な著書に『なぜ日本だけが成長できないのか』『消費税は下げられる!』『雇用破壊』『親子ゼニ問答(森永康平氏との共著)』(いずれも角川新書)など。『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)では、“年収300万円時代”の到来をいち早く予測した。執筆のほか、テレビやラジオ、雑誌、講演などでも活躍中。

新着
森永卓郎の「マイクロ農業」のすすめ: 都会を飛びだし、「自産自消」で豊かに暮らす
新着
食料危機という真っ赤な嘘
新着
農業消滅:農政の失敗がまねく国家存亡の危機