続 農家の法律相談:よくあるトラブルQ&A
続・農家の法律相談
農業を営む上で避けては通れないのが、法的な問題です。特に兼業農家の方々は、日々の業務に追われながらも、賃貸借、売買、登記・境界のトラブル、土地改良区や水路・水利権、山林や共有地の管理など、多岐にわたる法的課題に直面することがあります。「農家の法律相談」という本は、そんな農業者の方々が抱える特有の問題に焦点を当て、実践的なアドバイスを提供してくれる貴重なガイドブックです。
農業者目線で解説された法律の知識
この本の最大の特徴は、一般的な法律の本とは異なり、農業者が実際に直面する可能性のある法的問題を具体的に解説している点にあります。農地の賃貸借から売買、そして登記・境界の問題に至るまで、農業に特有の複雑な法律事情をわかりやすく説明しています。また、土地改良区や水路・水利権、山林や共有地の管理といった、農業における特殊な状況にも触れており、農業者が知っておくべき法的知識を網羅しています。
特殊なケースにも対応
農業においては、時には一般的ではない特殊な法的問題に直面することもあります。例えば、所有者不明の農地の問題や、農地開放の頃の法的背景についても触れられており、これらの情報は農業者にとって非常に貴重です。このような特殊なケースに対する解説は、日常生活ではあまり出会うことのない貴重な知識を提供してくれます。
辞書としての活用法
「農家の法律相談」は、その豊富な内容から全部を一気に読むのは難しいかもしれません。しかし、この本は項目別に整理されており、特定の法的問題に直面した際に素早く情報を引き出すことができるようになっています。まさに、農業者のための「法律の辞書」として活用することができるでしょう。必要な時に必要な情報を手早く確認できるのは、忙しい兼業農家の方々にとって大きなメリットです。
まとめ
兼業農家の方々が直面する法的な問題は、時に複雑で特殊なものがあります。「農家の法律相談」は、そんな農業者の悩みに寄り添い、具体的で実践的なアドバイスを提供してくれる一冊です。この本を手元に置くことで、法的な問題に対する不安を軽減し、より安心して農業に取り組むことができるでしょう。農業を営むすべての方々にとって、この本は必読の価値があると言えます。
本の概要
ロングセラー本が15年ぶりに完全リニューアルしました。「隣の畑を借りたいけど持ち主がわからない」「農地に堆肥舎を建てるのは許可がいる?」「野焼きしたら罰金を取られた!?」「販売したお米に小石が混ざっていてお客さんの歯が欠けた!」などよくある質問から、「組合長のパワハラで転作を押し付けられた」「土地改良区の賦課金は離農しても払うのか」「田舎(実家)の家と畑を手放したい」など今どきの疑問まで、農村のあるあるトラブルについて、ベテラン法律家の著者がていねいに解説してくれます。農業、農村で暮らすすべての人に届けたい1冊です。
目次
第1章 農地に関するQ&A
第2章 農地以外の土地に関するQ&A
第3章 作物や資材、生育環境をめぐるQ&A
第4章 施設や設備、農機など農作業をめぐるQ&A
第5章 食品、資材の製造・販売 特許などに関するQ&A
第6章 隣近所に関するQ&A
第7章 集落や組合、法人に関するQ&A
第8章 相続・贈与に関するQ&A
第9章 契約事や金銭に関するQ&A