わな猟免許資格取得の件、獣害対策の要
狩猟免許―わな猟の取得
日々、睦沢町の当校圃場にて、猪による獣害に悩まされてきました。またテント宿泊する子供たちが、夜キョンの鳴き声が恐ろしいというクレームもあり、もはや一刻も早く獣害対策をしなければならないと考えるようになりました。また沖先生による獣害対策の授業を行いながらも、まだ生徒の一人も取得していないのも問題と、当校講師二人が千葉県で、わな猟免許を取得しようと申請を行うこととなりました。
千葉県のわな猟免許申請
今回のみならず、昨年も取得をしようと千葉県のHPにて申請は行ってきたのですが、残念ながら抽選だったので漏れてしまいました。今年は、先着順となったので、朝からパソコン前に待機し、画面をにらみながら申請をしたところ、なんとか22番で滑り込みができ、受験申請ができました。開始後、10分では申請不可となっていたようなので、相当な大人数の人が申請を行っていたことがわかります。一年延びるとその間の対策ができませんので、申込時間前にパソコンの前で何度も更新を繰り返し、少しでも早い応募が必要です。実際の応募日、1回目5月15日9時、2回目9月26日9時。
受験者人数
昨今の狩猟ブーム及び獣害の影響か、相当な数の人が申請を希望しています。わな猟に関しては、第1回90名、第4回80名、第5回90名、第6回80名、第8回80名、第10回90名と合計で、合計510名となっています。その他銃免許、網免許を追加すると780名となります。
受験資格
千葉県内に住民登録があり、試験実施日にあみ猟、わな猟は18歳以上、猟銃免許は、20歳以上です。あとは、病歴や麻薬中毒者、過去違反者や取り消し者が対象外となります。初回受験者は、手数料1種類につき5200円です。
受験は、第1回から第10回に分かれ、同一試験日に申し込むことはできませんし、前後期で2回のネット申込、郵送申込のみとなります。またそのどちらかでしか申請は不可能です。ただしキャンセル待ちは可能です。
試験方法
知識試験は、マークシートによる筆記試験。午前中に結果が発表となります。適性試験は試験早期退場者から行われ、その後昼食で1時間程度休みがあり、技能試験で判別、わなの是非、わなの架設となります。箱罠か、くくり罠が選べますが、箱罠の方が楽だそうです。
- 知識試験
- 知識試験は、次の事項について択一式の筆記試験により行います。なお、試験時間は90分で、知識試験の合格基準は70パーセント以上の成績です。
- 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟に関する法令
- 猟具に関する知識
- 鳥獣に関する知識
- 鳥獣の保護及び管理に関する知識
- 適性試験
- 視力、聴力、運動能力
- 技能試験
- 1.わなを見て当該わなの使用の是非を判別すること。
- 2.鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律施行規則第2条第3号に掲げるわなのひとつを架設すること。
- 3.獣類の図画、写真又ははく製を見てその獣類の判別を瞬時に行うこと。
合格の基本
この試験に受かる基本は、千葉県猟友会で開催される「初心者狩猟講習会」に絶対に参加することです。一応任意で、この申込には、1万円の費用がかかります。講習申込でテキストと例題集をもらえますし、そもそも実技試験は、この講習会でしか勉強にできません。さらにいうならば、試験会場も同じで同じ器具が使われるため、数回練習すれば誰でも実技試験を受かることが可能です。実際に、同じ器具が試験でも使われ、安心して受験できました。
また知識試験に関しては、講習会と例題集を数回解いておけば、ほぼ合格点はとれると思われ、さらに狩猟鳥獣集を何度も見ておけば、判別試験は16問が出題されますが、こちらも全く問題ないと思います。ちなみにこの試験問題も講習会にて披露されますので、その点でも参加が必須となります。余談ですが、わな猟では鳥は捕獲できないので、鳥がでればダメという判別になります。