昭和40年代生まれ、50代の憂鬱…。

最近、毎日のように現地見学を行い、数名の方に学校説明や趣旨説明を行っているが、50代の人が大幅に増えた。話を聞いてみると、やはり定年後の様々な不安を解決する一つの糸口として、兼業就農を検討したいという方が多いようだ。

実は、今日のオンラインイベントの「50歳から兼業就農」にも参加予定者は26名。今までで過去最大ではないかと思う。もちろん、当日欠席者もいるのだけれど、それでも危機感を持っている人が増えていることは、参加者からわかる。

一応、当校のコンセプトを改めて案内すると、正直定年後に毎月数百万の収益があげられるかというと厳しい、しかし10万~20万の収益を定年後に上げるということは決して不可能ではないし、むしろ定年までの10年もあれば、ゆっくりと可能だ。また定年後、田舎に住むことで家賃や食費の低減もとても重要である。もう一つ重要なことは、その際に仲間がいるということだ。ここを当校が媒体となって仲間を作っているという点は、とても意味があると思う。

僕自身も来月には、51歳となる。正直、自分がこの年齢になることなんか、想像していなかった。若い頃には、早く老けたいと思って、40代、50代の自分を想像したが、実は、その後に60代の自分がいることは、その時にはまったく想像できなかった。

ハーバード大学の調査によれば、人生の本当の幸せは、同じ目的を持った人のコミュニティにおいて、相互に頼り頼られする環境にあると読んだことがあるが、まさにその通りだと思う。今日も、睦沢で話してきたのだが、高校生の時の実感を持てたのは、あの時代だったからと思っていたが、実はそうではない。いまでも、同じような環境を作り、損得抜きの仲間がいれば、それは味わうことができるのだ。

当校の趣旨に賛同してくれた多くの方々によって、そういう場所を少しずつ作れていることに、本当に心より感謝したい…。50代で、昔からの仲間を作れるような場所はそうないのだから…。