知らぬ間に「老後破産予備軍」でした…平均給与月75万円・50代の超エリートでも直面する、驚愕の実態
当校の入学者で母数が一番多いのは、50代であるが、これは老後の生活を農的生活にすることにより、原風景回帰と各種費用の低減、老後収益の確保にあると思う。
まず、原風景回帰というのは、首都圏で働くというのは、若いころは魅力的ではあるが、そのスピードや騒がしさに対して、ストレスを感じるということや幼少期の自然体験などに回帰したいという願望があるのではないだろうか?単純に作物を栽培、食するという人間本来の在り方に対しての憧れなどもあるのかもしれない。
各種費用の低減に関しては、老後2000万円不足問題とよくいわれるが、実際には生活レベルを落とせば、この心配はなくなるらしいが、それでも国自体が成長の兆しを見せず老化し続けていく中で、それをあてにすること自体が不安に感じるのも当然かもしれない。子供が巣立っていった後に一番コストがかかるのが住居費、食費なので、これを抑えられる点でのメリットは大きい。少なくともコンビニなどでバイトするよりも、自主裁量で作業をできるということは、自尊心高き定年者にとっては重要なことである。
農業で老後収益が確保できるかという問題は、実際栽培のみではなかなか難しいというのが事実だとしかいいようがないが、それでも定年からの就農よりも、5~10年ほど前からの準備は、とても大きい。かなり手慣れた時点からの専業就農は、知見や技術も十分あり、農家の平均年齢よりもまだまだ下であるので65歳としても、そこから20年は働くこともでき、さらに若い兼業志望者に引き継げるとするならば、意義は大きい。
また内閣府のホームページには、首都直下地震・M7地震・30年内発生確率70%、南海トラフ地震・M8~9地震・30年内発生確率70~80%と公開されている。このデーターをもとに考えるといま50歳の人は80歳までの間に両者をあわせると計92.5%の確率で大地震に見舞われるそうである。その際に、日本経済が耐えられないことはいうまでもなく、物価は高騰し、自身で収穫できる場を持っていたり、避難できる場所の確保は重要となるだろう。