ゼロから理解する 食肉の基本: 家畜の飼育・病気と安全・流通ビジネス

ゼロから理解する 食肉の基本: 家畜の飼育・病気と安全・流通ビジネス

「食肉の基本」を読んだ感想として、まず古本屋で購入したため2013年の情報が古い点を考慮しても、この本は非常に価値があります。牛、豚、鶏の食肉に関する情報が豊富に記載されており、各種部位の説明から、栄養価、文化的背景、生産現場の状況、そして最新のトレンドまで幅広くカバーしています。特に興味深かったのは、肥育経営のリスクの高さとそれにもかかわらず儲からないという現実の指摘です。この点は、農業に関心を持つ読者にとって大変貴重な情報であり、経営の難しさを実感させられました。専門用語や難しい表現を避け、初心者にも理解しやすいように工夫されているため、食肉に関する基礎知識を深めたい人には最適な一冊です。説明や図解がわかりやすく、特に図表を用いた解説が多いので視覚的にも理解しやすく、具体的なイメージが湧きやすい点が魅力的です。また、食肉の各部位に関する詳細な解説や、その調理方法、栄養価についても詳しく述べられており、日常の食卓での活用方法も参考になりました。この本を通じて、食肉についての幅広い知識を得ることができ、その理解が深まりました。

本の概要

食の安全性がさけばれる中、食肉については、狂牛病や口蹄疫、鳥インフルエンザなどの報道のたびに、大きな関心事となります。私たちが毎日食すものではありますが、私たちがお肉を食べるまでに、どのような育て方をされていて、どのような経路をたどってくるのか、またどのような部位を食べているのか、などは、あまり知られていません。そこで本書は、『食肉の基本』として、食肉とされる家畜の話(部位と名称などを含む)、加工・流通ビジネス・安全性と病気の話、保存の話、調理についてなど、食肉に関してさまざまな分野からやさしく解説します。

著者略歴

東京大学農学部農芸化学科(1979年)、農学系研究科博士課程(1984年)卒広島大学生物生産学部教授を経て、現在日本獣医生命科学大学教授。日本獣医生命科学大学 応用生命科学部食品学科食品機能化学 教授

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