農業は最強の資産形成である: 一生“食える”ビジネスモデルの教科書

農業は最強の資産形成である: 一生“食える”ビジネスモデルの教科書

農業を「生活防衛」ではなく「資産形成」として捉え直す一冊

農業は最強の資産形成である: 一生“食える”ビジネスモデルの教科書は、農業を単なる生産活動ではなく、「一生食っていける仕組み=資産」として体系的に整理した点が非常に印象的な一冊である。価格変動や景気循環に左右されにくい食料分野の強さ、固定費を抑えながら継続収入を生み出す構造など、農業の本質をビジネス視点で捉え直している。学校運営に携わる立場から見ても、農業教育や就農支援を考えるうえで示唆に富む内容だ。

「農業はやめにくい」からこそ資産になるという視点

本書で繰り返し語られるのは、農業は一度仕組みを作れば簡単には失われない、という点である。土地、技術、地域との関係性、顧客との信頼。これらが積み重なることで、金融資産とは異なる“実体のある資産”になるという主張は説得力がある。特に、年齢を重ねても続けやすく、需要が消えにくいという特性は、長期視点で人生設計を考える人にとって大きな魅力だ。

兼業就農の位置づけに感じた違和感

一方で、チバニアン兼業農学校の立場から読むと、兼業就農の捉え方には明確な違いも感じる。本書では「農業を主軸にし、他の仕事は自由度の高いものを選ぶ」ことが望ましい形として描かれている。しかし現実には、多くの人が今の本業を維持したまま農業に関わらなければ、人生の前提条件そのものが大きく変わってしまう。会社を辞める、収入構造を一変させるという決断は、誰にでも可能な選択肢ではない。

現実的な入口としての「続けられる兼業」

重要なのは、理想論ではなく“続けられるかどうか”である。農業が資産になるのは、長く関わり続けられてこそだ。本業を維持しながら、小さく始め、無理なく積み上げていく兼業就農こそ、多くの人にとって現実的な入口になる。本書はその点を補足的に読み替えることで、より多くの読者にとって実践的な指南書になるだろう。

農業の可能性を再確認できる良書

総じて本書は、農業を「不安定な仕事」という固定観念から解き放ち、人生を支える基盤として再定義してくれる良書である。読み手の立場によって解釈は分かれるが、農業に関わるすべての人が一度は向き合う価値のある一冊だ。農業をどう位置づけ、どう人生に組み込むのか。その問いを考えるための、確かな材料を与えてくれる。

本の概要

農業は「最強の資産形成」です!「食の安心」と「お金」を一度に手に入れる新しい資産形成のかたち

相次ぐ食料品の値上がりや「令和のコメ騒動」をきっかけに、「家庭菜園」や「農業」に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

本書では、混乱の時代における「資産形成としての農業」という選択肢を提案します。

普通のサラリーマンだった著者が、兼業農家としていかにして少ない投資で成功を収めたのか、その独自のビジネスモデルと、現実的で実践的なノウハウを余すところなく公開します。

農業は最強の資産形成である

将来の不安を「兼業農家」で解消!元サラリーマン著者が、「未経験から」「働きながら」「しっかり稼ぐ」独自のノウハウを公開!著者の田中康晃氏は、もともと一般企業に勤めるサラリーマンでした。農業とは無縁の生活から、家庭菜園をきっかけに農業の魅力に目覚めます。

そして、会社を辞めて行政書士として農業界に足を踏み入れ、兼業農家として奮闘する中で独自の成功法則を確立しています。

また、農業塾「エースクール」を立ち上げ、10年以上にわたり、のべ300人以上の就農希望者への農業知識、技能、ノウハウを指導してきました。

普通のサラリーマンだった著者が、なぜ兼業農家として成功できたのか?

その答えは、大規模な機械設備や莫大な資金に頼らず、感性や手仕事を活かす独自のビジネスモデルにあります。

本書では、こうした著者だからこそ見出せた、農業界の常識を覆す独自の成功法則を余すところなく公開しています。変化の時代を生き抜くための新しい働き方と、真に豊かな生き方を手に入れるためのヒントが詰まった一冊です。

「兼業」で「無理なく」「儲かる農業」をするには?初期費用を抑える方法、作物の選び方、集客の方法など、具体的なノウハウをご紹介

新規就農時の初期費用

農業を始めるには、何かとお金がかかります。トラクター、作業場のビニールハウス、鍬などの道具類、シートなどの資材類など、何かとお金がかかります。(中略)

思い返せば、当初、栽培する品目も何も決めていなかったので、もし栽培品目を絞って始めていたら、もっと金額は少なくても始めることができたと思っています。

(第2章より抜粋)

集客の方法

集客で大事なのは、ターゲット顧客層へのアプローチです。逆に言うと、ターゲット顧客層以外にはアプローチしないということが大切です。日本では、お客さんを選ぶと言うと「生意気なことを言うな」と叱られがちですが、小さな農園で収益を出すには、お客さんを選ぶしかありません。

では、どのようにアプローチすれば良いのかと言いますと、(後略)

(第3章より抜粋)

適正規模の割り出し方

農繁期と農閑期の忙しさの差は、割と大きいです。もちろん作物により程度の差はあります。忙しい時期は、ほとんどの作物で収穫期です。イチジクを例にすると、8月、9月の収穫期で年間労働時間の50%近くの労働が集中しています。ピークの労働時間から逆算して、適正な農園の規模を決めるのが良いというお話はすでにお伝えしたとおりです。

ここでは、これをもう少し具体的に計算して説明します。

(第5章より抜粋)

なぜ君は農家になれないのか ?
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