森永卓郎さんのマイクロ農園は実現可能か?

トカイナカに住み、200㎡を耕せば自給自足が可能?

最近、新たな事業として、市民農園の開発を検討しています。具体的には、経済アナリスト森永卓郎さんが提唱するトカイナカに住み、200㎡程度の畑を耕すことにより、年金13万円時代でも生活が可能、さらに自給自足もできるということを目標としています。

さて、この提唱を前提にいろいろと考えているのですが、結構問題もあります。YOUTUBEなどで森永さんは、トカイナカの場所(彼の場合は、所沢市)では、農地が安く、もしくは無料で借りることができるとされているのだけれど、本人もおっしゃっていますが、前提が農業委員会を通さずに借りるということになっています。それほど悪いこととではないとはいえ、前提が脱法行為というのは、再現性が難しいということになるのではないかと思います。また森永さんほどの有名人であれば、信用もあり、簡単に地主も貸してくれたのかもしれませんが、一般人が同じことができるとは思えません。

つまり提唱されている内容こそ、良いことですし、実際に自給自足、自産自消も可能だと思うのですが、一般の人にとっては再現性がないモデルではないかと思います。

では具体的な方法はあるのか?

現状では、具体的な方法としては当校のような就農支援学校を通じて、実際に就農するということもあるでしょうが、そこまで本格的にやりたくない方も多いと思います。そこで一番最初の事業の話となるのですが、市民農園は実は1000㎡まで貸し出すことが可能です。この面積であれば、森永さんが提唱する自給農園の必要面積の5倍です。つまり5分割できます。この市民農園で貸し出す方法は、法的にもまったく問題ありません。ただし、場所に関しては、この広さを確保するために、都心部から離れた田舎の方(具体的には市街化調整区域)に行く必要があり、駐車場は必須要件になります。

本の概要

2020年、埼玉県所沢市で小さな畑を借りた著者は、野菜づくりに挑戦、コロナ禍の年を楽しく心豊かに過ごした。この体験をベースに新しいライフスタイルとして、“トカイナカ”(都会と田舎の中間)に暮らし、自分の食べる野菜を自分で育てる「自産自消」の「マイクロ農業」を提唱する。大都市一極集中と行き過ぎたグローバル資本主義の限界=格差拡大と労働の空疎化が露呈するなか、楽しみとしての農業に多くの人がかかわり、近隣の人同士が生活に必要なものを分かち合う「隣人の原理」によって、現代社会の限界を乗り超える道を指し示す。

また200㎡あれば、ドッグランやテント宿泊、養鶏などもできるでしょう。さらに稲作での食料自給も検討していますので、これらが重なれば、法的に問題なく、自産自消ができるのではないかと思います。今後、この農場の管理を当校修了生が行い、参加者に新しいライフスタイルの提案と副業で収益を得るモデルが作れるといいなあと思っています。

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