日本テレビ取材受付

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今日、日本テレビのニュース番組の取材が、私たちの兼業農家の学校に入りました。東京からはるばる、記者さん、カメラマンさん、音声さんの3人が、ハイヤーに乗って来てくださるという力の入りようでした。
今回取材のはじめは、ちょうど行われていた「オリーブの施肥授業」。オリーブと聞くと、どこか地中海のイメージを持たれるかもしれませんが、日本でも少しずつ栽培が広がってきているんです。学校では、初心者の方でもわかりやすく、肥料の選び方や与え方を実践的に学べるようにしています。その様子を、丁寧にカメラで追っていただきました。

印象的だったのは、生徒さんたちへのインタビュー。なぜ、今の時代に兼業農家という生き方を選んだのか。その問いに、生徒さん一人ひとりが、自分の言葉で、迷いや希望、家族とのつながりについて語っていました。現在ご家族で就農し、9反の田んぼで稲作を行っている3期生・伊藤さんのロングインタビュー。父として、農家として、そして家族の中心として奮闘する姿がとてもまぶしく、その隣に並ぶ息子さんや奥様の笑顔がとても印象的でした。まあ、息子さんといっても、30代後半ですが、親を手伝う姿は美しいものですね。
取材チームはその後、学校圃場に足を運び、オリーブのポット栽培の取り組みについても関心を持ってくださりました。ポット栽培は、限られたスペースでもオリーブが育てられる方法で、都市部に住む方や小規模から農業を始めたい方にもぴったりのスタイルです。専業農家と違い、兼業農家は「チーム戦」ができるという視点も我々独自のスタイルですが、協力して省力化できるという点は特に注意をひいたようです。
最後には、私自身も校長としてインタビューを受けることになりました。現在の農業政策についての意見を求められたとき、私は「兼業農家は基本的に国をあてにせず、粛々と自給栽培を行う」と答えました。そして、将来については「1億総兼業農家」と一言。すべての人が、自分の食べ物を少しでも自分で作れるようになれば、食べ物に対する心配はなくなります。
今回の取材は、私たちの日々の活動を外の人たちに知ってもらえる貴重な機会でした。放送日など詳細が決まりましたら、また改めてお知らせしますので、ぜひご覧ください。流れた時はすいません。