薬草ドクダミの栽培開始
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薬草ドクダミの栽培開始
11月11日に千葉大学渡辺教授とお会いして、薬草、特にドクダミの栽培に関しての意見交換を行いました。国産ドクダミの需要は高く、きちんと収穫をすれば買い上げてくれるということで、早速、来期に向けてドクダミの実験栽培を開始する運びとなりました。
ドクダミは、おおよそ反収が30万~40万円で、苗の仕入れは近隣に雑草として生えているものを採取。毎年6月に採取とのことですが、大変なのは他の草との分別と乾燥とのことです。ただ兼業農家向け作物であることは間違えないので、当校圃場から広げて行きたいと考えています。
また12月15日には、睦沢町学校圃場にてドクダミ薬草の植付授業とその後当校の忘年会BBQを開催いたしますので、ぜひ一般の方々もご参加ください。詳細は、現地見学ページにて🍖
ドクダミ説明
庭先や道端で見かけることも多いこの植物は、実は古くから薬草として親しまれ、その豊富な効能から「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれています。定年後の新しい趣味や仕事として農業を考えている方にとって、ドクダミの栽培は手軽に始められるおすすめの選択です。本記事では、ドクダミの魅力や栽培方法、活用法についてわかりやすくご紹介します。
ドクダミとは何か?
特徴と生育環境:ドクダミは日本全国に自生する多年草で、5月から6月にかけて白い可憐な花を咲かせます。半日陰で湿り気のある場所を好み、地下茎を伸ばしてどんどん増えるため、一度根付くと強い生命力で繁茂します。そのため、初心者でも比較的簡単に育てることができます。
名前の由来
「ドクダミ」という名前は、「毒を矯(た)める(抑える)」という意味から来ています。これは、体内や皮膚の毒素を排出する効果があるとされているためです。他にも「十薬」という別名は、その薬効が非常に多いことを示しています。
ドクダミの豊富な薬効
- 内服で得られる効果:消化器系の改善:ドクダミ茶は胃腸の調子を整え、便秘や下痢の改善に効果的です。
- デトックス効果:利尿作用があり、体内の余分な水分や老廃物の排出を促します。
- 血圧の安定:血圧を正常に保つ働きがあるとされています。
外用で得られる効果
- 肌トラブルの改善:化粧水やチンキとして肌に塗布すると、ニキビや肌荒れ、湿疹の改善に役立ちます。
- 傷の治癒促進:抗菌作用があり、傷口の回復を早めます。
- 美肌効果:保湿や美白効果も期待できます。
ドクダミの栽培方法
- 日照条件:半日陰がベスト。直射日光が強いと葉が小さくなりがちです。
- 土壌条件:湿り気のある土壌を好みます。水はけの良い土よりも、少し湿った田んぼのような場所が適しています。
植え付けのポイント
- 時期:10月から12月の休眠期に地下茎を植え付けます。
- 方法:地下茎を10~15cmほどの深さに植えます。植え付け前に100倍に薄めた竹酢液を土にかけると、根付きが良くなります。
育て方のコツ
- 水やり:乾燥を嫌うため、特に夏場は適度な水やりが必要です。
- 肥料:基本的には不要ですが、生育を促進したい場合は有機肥料を少量与えます。
- 雑草対策:初期の段階では雑草に負けやすいので、こまめな草取りが大切です。