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なぜ君は農家になれないのか?👨‍🌾

月10万円稼いで豊かに暮らす 定年後の仕事図鑑

本の概要

定年後の生き方や働き方を考えるうえで、とても参考になる一冊でした。特に、「収入は多くなくてもいい、でも社会とつながりながら、自分らしく暮らしていきたい」という気持ちを持っている方にはぴったりの本だと感じました。

この本では、定年後にできるさまざまな仕事が紹介されています。たとえば、コンビニの早朝スタッフや警備員、マンション管理人、地域の見守り活動など、誰でも始められる仕事がたくさん載っていました。どの仕事も、特別なスキルが必要なわけではなく、地域のなかでコツコツ続けていけるようなものばかりです。ただし、収入は多くなく、月に10万円からせいぜい20万円程度が目安のようでした。ですが、その金額設定にも納得がいきました。というのも、定年後は多くの人が年金をもらいながら生活しているため、「お金よりもやりがい」や「ほどほどの収入」が大切になるという前提に立っているからです。

読み進める中で、特別な驚きはなかったものの、ひとつだけ印象に残ったことがありました。それは、定年後の仕事として「農業」が一番人気だったという点です。100万人以上が農業に従事しているという数字には驚きました。実際、農業は体力的に大変なイメージがあるかもしれませんが、家庭菜園の延長のような小規模な農業であれば、健康にも良く、近所とのつながりも生まれ、やりがいのある仕事になります。しかも、今は農業人口が年々減っている状況なので、経験が少ない人でも地域から歓迎されることも多いです。

本を読んでみて、定年後の仕事は「生活を支える収入源」であると同時に、「自分らしい第二の人生を送るための道具」でもあるということを改めて感じました。農業に限らず、地域とつながる仕事、人の役に立てる仕事はたくさんあります。何を選ぶかは人それぞれですが、自分が続けられて、少しでも誰かの役に立てることを見つけることが、定年後の暮らしを豊かにしてくれるのだと思います。

この本は、派手な内容ではないけれど、実際の生活に寄り添った現実的な情報が詰まっていました。これからの働き方を考えるうえで、一度読んでみる価値はあると思います。定年後の生き方に迷っている方や、農業など自然に近い生活を始めたい方には特におすすめです。

なぜ君は農家になれないのか?
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