自給自足入門 当校、和田先生の講義が本になる

目次
本の概要
和田義弥著 / 山と溪谷社 / 2026年9月30日発売 / A5判 288ページ / 定価2,970円(税込)
東京から筑波山麓へ移住して15年、自給自足的な暮らしを続けてきた著者が、経験に裏付けられたノウハウを写真とイラストで解説した一冊です。野菜づくり、コメづくり、保存食、ニワトリとヤギの飼育、古民家改修、小屋づくり、薪や太陽光の活用まで、暮らしに必要なものを自分の手でつくる技術がまとめられています。

著者について
和田義弥 (わだ よしひろ)
1973年、茨城県生まれ。フリーライター。
2011年に東京から筑波山麓の農村へ移住。
約5反の田畑で米と野菜を育て、ヤギとニワトリを飼い、薪ストーブで暖をとる暮らしを実践。
古民家のセルフリノベーションと住宅のセルフビルドも自分で手がける。
チバニアン兼業農学校 講師。
著書に「増補改訂版 ニワトリと暮らす」「やさしく学ぶ菜園DIY入門」「山を買いたい!」など。
目次
できることを増やす暮らしをつくる
はじめに
Chapter1 作物を育てる
1 畑で野菜を育てる
どうやって畑を手に入れるか
自給に必要な畑の広さは?
耕作放棄地を畑にする方法
野菜がよく育つ土を作る
野菜づくりのための道具
野菜を自給するためのコツとワザ
自給率を高めるための作付け例
野菜の病害虫対策
野菜の貯蔵・保存の方法
野菜づくりの基本 畑の耕し方
自給に外せない定番野菜の栽培ポイント
トマト / ナス・ピーマン類 / キュウリ / ジャガイモ / サツマイモ / ダイズ(エダマメ) / タマネギ / キャベツ・ブロッコリー / ダイコン / 葉物
果樹を植える
2 田んぼでコメを作る
自給に必要な田んぼの広さ
無農薬・無化学肥料のコメづくり
アイガモ農法
田んぼに必要な道具と機械
自給稲作の1年
3 加工食品を作る
野菜・穀物・果物を加工する
味噌 / 醤油 / 柿酢 / 果実シロップ / ジャム / トマトソース / 梅干し / 米麹と甘酒
【コラム】自給自足のワークウエア
Chapter2 生き物を飼う
1 ニワトリを飼う
自給自足と家畜の関係
ニワトリの入手方法
ニワトリの品種
ニワトリ小屋の作り方
エサ
産卵
自家繁殖させる方法
鶏ふん
ニワトリの締め方・さばき方
2 ヤギを飼う
ヤギの入手方法
ヤギの品種
ヤギ小屋の作り方
ヤギのエサ
交配と出産
子ヤギの育て方
乳をしぼってチーズを作る
3 ミツバチを飼う
4 ウサギ、ヒツジ、ウマを飼う
【コラム】狩猟と採集
Chapter3 DIYで作る、直す
1 DIYの道具と材料
暮らしに必要なものを自分で作る
DIYのための道具
木材の種類と選び方
廃材を利用する
丸太を製材する
2 DIYで住まいを作る
古い家を直して暮らす
小屋を建てる
自分で家を建てる
【コラム】建築確認申請
3 自給自足のDIY
暮らしの道具をDIYで作る・直す
自給自足に役立つ道具・機械
【コラム】自給自足をもっと知るための参考図書
Chapter4 自然をエネルギーに変える
1 薪
薪をエネルギーにして暮らすには
高いストーブと安いストーブのちがいとは
薪ストーブの設置方法とメンテナンス
薪の入手方法と薪の種類
薪棚
伐採と薪づくり
2 太陽光・太陽熱
太陽光発電で電気を自給する
太陽熱温水器でお湯をわかす
自給自足が続かないのは、やる気の問題ではありません

自給自足という言葉には、どこか「全部を自分でやる」という響きがあります。米も野菜も味噌も、電気も家も。そこまで想像すると、たいていの人は手が止まります。
けれど、実際に自給的な暮らしをしている方に話を聞くと、返ってくる答えはもっと地味です。今年はタマネギがうまくいった、薪は去年より一棚多く積めた、鶏が毎日卵を産むようになった。できることが一つずつ増えていく。それだけです。
農業を始められない理由は、やる気がないからではありません。始め方を知らないだけです。
情報がないのではなく、むしろ多すぎます。動画にも本にも情報はあふれていますが、断片的で、自分の暮らしにどう並べればいいのかがわからない。全体像を一度も見ないまま、部分だけを集めている状態です。
この講義は、チバニアン兼業農学校から生まれました

和田さんには、当校でこの内容の講義をしていただいています。
もともと、この内容のアイデアは当校の中から生まれたものです。受講生から「野菜だけでなく、小屋も薪も自分でやってみたい」という声が続き、それなら和田さんに教わろう、という流れで講義が形になりました。その中身が、今回一冊の本になりました。
2025年3月から始めた小屋づくりの講座では、老朽化した小屋の建て替えをそのまま教材にしました。軸組工法(在来工法)、ツーバイフォー工法、ログハウス工法の3つの違いから入り、柱と梁の配置を決め、部材の寸法を計算する。丸鋸での加工、墨壺での線引き、ほぞ穴のあけ方まで、実際に手を動かして学びます。参加された方の目的は、食料自給、別荘、農具小屋とさまざまでした。
本が出たことで、講義はここから先へ進んでいきます。本に書かれていることは受講生が事前に読める。だから講義の時間は、本には書ききれない現場の判断や、その場で起きた失敗に使えます。
農業を学ぶとは、作物の育て方だけでなく、土地との付き合い方を学ぶことです。
よくある質問

Q. 自給自足を始めるのに、どのくらいの広さの畑がいりますか?
A. 家族の人数と、何をどこまで自給するかで変わります。「自給自足入門」の第1章に「自給に必要な畑の広さは?」という項目があるので、そこを目安にするのが早いです。当校の受講生も、最初から広い農地を借りる方はほとんどいません。小さく始めて、続けられると分かってから広げています。
Q. 会社員を続けながらでもできますか?
A. できます。ただし、平日の水やりと夏場の草刈りをどうするかは、始める前に決めておいたほうがよい点です。当校の受講生には、週末だけ畑に通う会社員の方が多くいます。
Q. 本を読むだけでは足りませんか?
A. 本は全体像をつかむのに役立ちます。一方で、土の状態も、日当たりも、地域とのつきあい方も、その土地ごとに違います。読んで方向を決め、現場で確かめる。この二つを行き来するのが、遠回りに見えて一番早い進み方です。
Q. ニワトリやヤギは、初心者でも飼えますか?
A. 飼えます。ただし毎日エサをやり、毎日糞を片づける相手です。旅行のときはどうするのか、締めるところまでやるのか。飼い始める前に家族と話しておくことをおすすめします。和田さんには「増補改訂版 ニワトリと暮らす」という著書もあり、当校でも紹介しています。
まとめ

自給自足は、全部を自分でやることではありません。できることを一つずつ増やしていくことです。和田義弥さんの「自給自足入門」(山と溪谷社、2026年9月30日発売)は、野菜と米から、ニワトリとヤギ、小屋づくり、薪と太陽光まで、その全体像を一冊で見渡せる本です。
そして、この内容はもともと当校の講義から生まれました。本で方向をつかみ、現場で手を動かす。農業を人生の逃げ道にするのではなく、人生を広げる選択肢にしてほしいのです。農業を本格的に始めたい方は、まず無料オンライン説明会でお話を聞かせてください。
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