ブーストする兼業農家メソッド

目次
学校のレベルが上がった理由

定年後に新しい働き方や生きがいを求める方が増える中、農業が持つ可能性や魅力に気づく人も増えています。当校は、そんな人たちに兼業農家を提案し、その学びの場としてスタートしました。それから3年が過ぎ、最近、学校のレベルが大きく向上してきたように思えます。その大きな理由として、教員や生徒が主体的に講義やプロジェクトを運営するようになったからではないかと思います。
自主的な講義の開催
もともと当校では、教員が中心となって授業を行っていました。しかし最近は生徒自身が講義や運営を企画・実施するようになっています。折角の学びの場を最大限に活かそうという姿勢が強まり、結果として環境が向上し、学びの幅が広がりました。一期生の人たちが改めて、グループウェアに集まり始めたのも、それが大きな理由でしょう。
グループウェの有効活用
学校内には情報交換や告知をするグループウェアが用意されています。生徒たちはそこを活用し、意見交換、募集及び告知を自主的に行っています。また一般では、学校外でのグループLINEなどの作成を禁止している場合もありますが、当校では、学びを深めるため、特に制限はしていません。そのため、SNSやグループウェアを活用して気軽にやり取りができ、学習や情報共有のスピードが飛躍的に高まっていると考えられます。
オリーブベースという共同農場

オリーブベースとは
「オリーブベース」とは、修了生が共同で運営し、管理するオリーブの共同農場のことです。オリーブの栽培は収穫までにある程度の時間がかかるものの、比較的手間が少なく、長期的に安定した収量を見込める作物として注目されています。それでもこまめに管理をすることは重要なため、作業負担を減らすこの共同農場の試みは、とても重要だと言えるでしょう。
チーム戦ができる魅力
一般的に専業農家は個人でやる「個人戦」が中心です。しかし、兼業農家は本業との両立が必要な分、仲間同士の助け合いが非常に重要になります。オリーブベースでは、互いのスケジュールを調整し合いながら作業を分担する「チーム戦」を行っています。これにより、負担を分散しながら高品質なオリーブを育てられる体制が整いました。
首都圏での拡大
これまでオリーブベースは市原市や野田市が中心でしたが、最近では春日部市、横浜市、袖ヶ浦市へも新たに拠点が増えました。インターネットを使ったグループウェアやオンライン会議システムの普及により、遠隔地に住むメンバーとも密に連絡を取り合い、情報交換や学習サポートがスムーズに行えるようになったのです。
生徒から指導者へ
オリーブベースの初期には谷山先生の指導が中心でしたが、今では生徒のレベルが上がり、先輩が後輩を自然に教える環境も整ってきました。「経験したことを次の世代に伝える」流れができたことで、運営そのものがほぼ自主的に回っている点も、このベースの大きな強みです。
チバニアン兼業農学校の強み

「チバニアン兼業農学校」は、兼業農家に特化したカリキュラムとコミュニティづくりを大切にしています。基礎から学べる授業や先輩後輩のつながり、インターネットを活用した情報共有など、実践的なサポート体制が整っています。定年後に新たな一歩を踏み出したい方にとって、強力なバックアップとなっているのです。
これからの展望
学校が独自の進化を遂げた背景には、インターネットの発展と、意欲ある生徒たちの自主性が大きく影響しています。グループウェアによる連絡手段の整備が進み、対面だけではなくオンラインでも気軽に意見交換や情報交換が可能になりました。
このような学びのコミュニティが広がれば、農業を始めるハードルがさらに下がり、定年後も安心して新たなチャレンジに挑める環境が整っていくでしょう。「チバニアン兼業農学校」も、今後さらに生徒同士の連携や先輩後輩間の学び合いを深め、農業未経験者にとっても魅力的かつ実用的な場を目指し続けていきます。
まとめ
自主運営が進み、学びの質が向上し続ける「チバニアン兼業農学校」は、農業に興味を持つ多くの方にとって心強い存在です。定年後に農業を始めるというのは、体力面や資金面、技術面で不安を感じる方も少なくありません。しかし、仲間と協力し合い、情報を共有しながら進めることで、新しいやりがいや収入源を得るきっかけになる可能性は大いにあります。
これからも「オリーブベース」をはじめ、自然農法や新たな取り組みを通じて、多くの人が生き生きとしたセカンドライフを送れるよう、学校全体が発展していくことでしょう。定年後の働き方にお悩みの方は、まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。やさしい仲間とともに、自分らしい農業ライフを築いていけるはずです。