DIYで小屋を建てる!和田先生の暮らしと学びの記録(第1回)

こんにちは!今回は、和田先生の小屋づくりイベントに参加し、取材させていただいた内容をまとめます。和田先生は、DIYで家を改装し、田畑を耕しながら自給自足の暮らしを実践されている方です。今回のイベントでは、老朽化した小屋を新しく建て替えることが目的。6回にわたる実習を通じて、小屋の建て方やDIYの技術を学んでいきます。
目次
和田先生の暮らし:DIYで家を作るという選択
和田先生は2011年、茨城県石岡市に移住しました。もともと松戸で家庭菜園をしていたことがきっかけで、田舎暮らしへの憧れが強まり、移住を決意したそうです。しかし、移住先の家は古民家のみで、トイレもお風呂もない状態。しかも家自体が傾いていました。それでも和田先生は、「自分で家を直したい!」という思いがあったため、あえてそういった家を選んだそうです。
まず最初に作ったのはトイレ。完成してから家族を呼び、少しずつキッチンや室内を整えていきました。今では家畜を飼い、田んぼと畑で野菜とお米を自給できる生活をしています。
今回のプロジェクト:「青い屋根の家」を建て直す
和田先生が最初に建てた青い屋根の家が老朽化してきたため、今回のイベントで新しく建て直します。
参加者の目的はさまざま!
イベントには、こんな思いを持った人たちが参加しています。
- 自分で食べるものを作りたい!
- 半ビルト(自分で一部作る)で別荘を建てたい!
- 可愛い小屋を建てたい!
こうしたニーズに応える形で、小屋づくりの技術を学んでいきます。
小屋づくりの基礎知識
- 小屋の建て方にはさまざまな方法がある
- 小屋を建てる方法にはいくつかの種類がありますが、今回のイベントで話題に出たのは主に以下の3つでした。
- 軸組工法(在来工法)
- 日本の伝統的な木造建築の方法で、柱・梁・筋交いを組み合わせて骨組みを作る
- 自由な設計が可能で、DIYでも比較的取り組みやすい
- 木材同士の接合部に「ほぞ」と「ほぞ穴」を作ることで強度を確保する
- ツーバイフォー工法(枠組壁工法)
- 壁で建物を支える構造で、北米やヨーロッパで主流の建築法
- 木材をパネル化し、壁を先に作って組み立てるため、施工が早い
- 設計の自由度は低めだが、強度があり耐震性も高い
- ログハウス工法
- 丸太を積み上げて壁を作る構造
- 断熱性や耐久性が高いが、施工に高度な技術が必要
- 一般的なDIYでは難易度が高め
- このように、工法ごとに特徴や難易度が異なるため、目的に応じた選択が重要だと和田先生は話していました。
第1回実習:設計と材料の加工を学ぶ
今回の実習では、設計、図面の引き方、材料の加工について学びました。ただし、設計や図面については、専門的な部分が多く、まだ理解が難しい部分があったため、詳しいメモを取ることができませんでした。そのため、ここでは概要として設計のポイントを紹介します。
設計の基本:小屋を作るために必要なこと
- (1)設計図を描く(基本構造を決める)
- 柱や梁の配置を決める
- 必要な部材の寸法を計算する
- (2)材料を選定する
- 木材の種類や強度を考慮
- 防腐処理が必要かどうかも検討
- (3)接合部のデザイン
- 「ほぞ」と「ほぞ穴」をどう作るか
- 強度を考えた組み合わせ
- 設計の段階でこうしたポイントを考えておくことで、スムーズに建築が進められるそうです。
材料の加工(実践)
- 手順(1)材木の端を丸鋸で整える
- 定規で薄く細い線を引く
- 丸鋸を使い、3回に分けてカット
- 手順(2)柱の芯を決めて線を引く
- 直角定規を使い、両端で2点を決める
- 墨壺を使って線を引く
- 手順(3)ほぞ穴を開ける(柱を差し込む穴)
- 直角定規とメジャーで線を引く
- のみとドリル or 角のみ機械で掘る
- 手順(4)差し込む柱のほぞを作る
- 丸鋸で複数の切れ込みを入れる
- ハンマーやバールで砕く
- のみで形を整える
次回の実習について
次回は、今回に引き続き材料の加工がメインになる予定です。設計や図面については、今後の実習を通じてより詳しく学べるかもしれません。引き続き、学びながら進めていきます!